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防衛省が密かに進める「ガンダム開発研究」
11月5日10時0分配信 日刊ゲンダイ
守屋疑惑で大揺れの防衛省で、荒唐無稽なプロジェクトが密かに進行中だ。ナント、SFアニメ「機動戦士ガンダム」に出てくる巨大ロボ、ガンダム本体を開発するというのだ。
防衛省技術研究本部は、7日から、東京・市谷のホテルで「防衛技術シンポジウム」を開催する。
現在開発中の兵器や先端技術を披露するイベントだが、陸上装備の展示プログラムには〈ガンダムの実現に向けて〉と堂々と記している。
ガンダムの第1作が放映されたのは1979年。映画やプラモデルが大ブームを巻き起こし、いまだに人気が続いている。そのアニメに出てきた全長18メートルの「モビルスーツ」を実現しようというのだから、驚きだ。
どこまで防衛省は本気なのか。
「イベントで展示するのは、東京・世田谷にある『先進技術推進センター』が研究中の最新装具システムの試作品です。ガンダムという表現は“できるだけ国民に分かりやすい言葉を”との思いを込めました」(技術研究本部企画課)
システムの研究は約10年前から始まり、試作品完成までに投じられた税金は総額4億3000万円。03年から3年もの時間を費やし、研究職の技官が9人がかりで開発に取り組んだという。
「ヘルメットにはCCDカメラや骨伝導マイク、GPSアンテナ、小型のディスプレーなどハイテク装置を搭載。戦闘現場で隊員が見た状況が即座に指揮官の元に伝わり、同時に指揮官からの命令がディスプレーに表示されるシステムです。指揮官が正確な現場の状況把握をした上で命令を下せるため、実現化すれば部隊の能力向上は間違いありません」(企画課)
現段階ではガンダムとは程遠いが、技術研究本部幹部の秋山義孝・事業監理部長は「将来的には、ガンダムのようなものを目指す」と専門誌の取材に大マジメに答えていた。
防衛省が本気モードで取り組むガンダムの研究開発。壮大な税金のムダ遣いのような気が……。
最終更新:11月5日10時0分
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