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2007/11/07
大連立についての新党日本の見解
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/
自民党の福田首相と民主党の小沢代表が話し合った「大連立」問題の背景と実体について、新党日本の見解を田中康夫代表がWEBラジオで語っています。
投稿日 2007/11/07 新党日本 | リンク用URL | コメント (0)
「情報戦」を仕掛けた渡邊恒雄主筆
11月6日(火)雨のち晴れ。8日に発売される「週刊新潮」に掲載される草野仁さんとの対談ゲラに手を入れる。そのあと新書原稿を書く。資料を読みつつ正確な原稿を書くには時間がかかるものだ。夕方に有楽町。教文館で新刊を眺め、松屋の浅野屋でパンを買う。午後6時半から東京フォーラムAで中島みゆきのコンサート。カッコイイ!これで同級生世代かととても励みになった。オウム事件当時、毎朝5時40分に自宅を出る前に聴き、参議院選挙に出ることを決めたときに高知で歌った「ファイト!」をはじめて生で聴いた。「ファイト!闘う君の唄を/闘わない奴等が笑うだろう/ファイト!冷たい水の中を/ふるえながらのぼってゆけ」。最後に再び「ファイト!」と声を高めた。私の席の真っ正面で歌い終わった中島みゆきを見つめながら感謝の言葉が浮かび、心が震えた。まるまる2時間40分のコンサート。大満足で会場を出る。家人と二女を連れて「おぐ羅」へ。おでんに日本酒。携帯電話の電源を入れるとメールがいくつか。民主党の小沢一郎代表が辞意を撤回するとの速報が眼に入った。基本的には自民党の「情報戦」に巻き込まれた小沢代表だ。ブログでも書いたように、はじめから辞職表明をすべきではなかった。大連立を持ちかけられたとき、その場で回答せず、役員会に諮ったのは手続き上も当たり前のことだった。ほかの野党や他人が辞職せよと評論するのも、それは党益や口舌によるものであって、他人の家庭に起きたトラブルを知って「離婚すべきだ」と声を荒げているようなものだ。必要なことは国民益実現の視点である。政権交代を実現することを当面の目的とするなら小沢代表が辞意を撤回したことは正しい。民主党政権ができることで日本が抱える問題がただちに解決するわけではない。民主党のなかに「獅子身中の虫」がいることも今度の騒ぎでよくわかった。それでも自民党政権を倒すことが国民益にかなう。「そこからの出発」なのだ。ここでナベツネこと渡邊恒雄主筆を「情報戦」本部の司令長官とした読売新聞の検証をしておく。
読売新聞が大連立を社説で書いたのは8月16日のこと。もちろんナベツネの意向である。そこでは年金、医療、介護などの社会保障、財政再建、外交・安保で「大枠での政策協定」を結ぶことで「国政の危機的状況を回避」すべきと主張、モデルとしてドイツのメルケル政権をあげていた。大連立したことで付加価値税が16パーセントから19パーセントに引き上げられたことで、財政再建への道が切り開かれたというのだ。その成果により08年から法人税率が下るとも書かれている。日本における大連立の方向は、消費税増税路線なのであった。この文章がどうであるかは不明だが、読売新聞幹部から渡邊恒雄主筆が社説を書くことがあると聞いた。その後安倍政権が崩壊する。福田政権が発足し、渡邊主筆は、会談でも大連立を勧める。さらに森喜朗元首相の意図を汲んで中川秀直氏も「憲法改正と年金問題の解決」のために大連立を福田首相に求めていく。福田、小沢の非公式会談が10月末(おそらく27日)に行われ、正式に30日、さらに11月2日の会談へと続く。この日の政治面では「小沢氏『大連立考えていない』」という宇都宮での記者会見の記事が出る。会談では「あうんの呼吸」ではなく、大連立が福田首相から提案された。ところが民主党が拒否。そこからナベツネ情報による読売新聞の小沢=民主党批判キャンペーンがはじまる。「首相が連立打診 民主拒否」というタイトルの3日付け一面記事には「連立前向きだった小沢氏」「進退論浮上も」とタイトルが踊る。情報源は「自民党関係者」だ。さらに4日には「『大連立』小沢氏が提案」と一面トップ記事で書く。「絶対党内まとめる」と小沢氏が語ったというのだ。ここで語るのは「関係者」。ところが小沢代表が辞意を表明したことを報じる5日には「それでも大連立を目指すべきだ」という社説で、こっそりと軌道修正。「福田首相が求めたとされる大連立の問題」と書く。そこからは解説記事で「独断」「封印解かれた『小沢批判』」などと民主党批判のキャンペーンが続く。まるで自民党の機関紙かと思えるほどバランス感覚を欠いた誌面となる。
投稿日 2007/11/07 政談 | リンク用URL | コメント (2)
2007/11/06
小沢一郎を追い込んだ「情報戦」(2)
11月5日(月)午後から平河町の新党日本第一支部で定例の会議。街頭宣伝などの打ち合わせをする。ここひと月ほど私が語っているテープを流しながら週に2回、マイクで訴えながら都内を回るのが週に1回というペースでやってきた。改善点とこれからのことを話し合う。毎週木曜日には田中康夫代表と平山誠総務局長とで国会情勢やこれからの活動について語り合う役員会がある。大きな話題となっている大連立の問題については、電話などで話し合ったが、こんどの会議でさらに意見交換をすることになるだろう。個人的な思いをいえば、1日かせいぜい3日ほどで賞味期限が切れるあぶくのような情報や予想屋のような評論などは判断から切り捨てることだ。あくまでも国民益を実現するためにいま何が必要かという視点で物事の推移を見つめていれば、そう過つことはない。テロ新法で困っているのは自民党だった。インド洋での給油活動が終っても、アメリカにとって「同盟関係に影響を及ぼすような性質の問題ではない」と国防総省当局者がマスコミ(朝日新聞。10月31日夕刊)に語っていた。年金問題や高齢者医療問題など、党派を超えて解決しなければならない課題は多い。そのためにどのような政治システムが必要なのかはもっと議論されてよい。ただしそのときの条件は党内益のためではなく、ここでも国民に開かれたものであることが必須である。小沢代表の判断と行動はそこに問題があった。
しかし今回はメディアの責任が重い。小沢代表の行動と大連立を仕掛けた福田首相の真意を問う報道のバランスがあまりにも取れていない。どのような意図で大連立を申し入れたのか、公明党との関係はどうするつもりだったのか、政策的にはどのような合意が可能なのか、それはいかに国民益にかなうと判断しているのか……。説明する責任は一国の最高指導者である福田首相にある。読売新聞も匿名に逃げるのではなく、黒幕として動いたナベツネこと渡邊恒雄主筆に独占インタビューをすべきである。報道は小沢批判に流れてきた。しかしバランス感覚と批判精神があれば、大連立構想を推進する者たちの意図をこそ報じなければおかしい。ジムで泳ぎ、代々木。駅前で作家の中里喜昭さん、男性編集者のMさん、女性編集者のMさんと待ち合わせて「馬鹿牛」へ。宮本顕治、小田実といった故人の想い出や小説の現状など談論風発の4時間。中里さんが書いた小田さんの追悼文には川端治(山川暁夫)さんの姿も描かれている。池袋までいっしょだった中里さんと別れ際に力強い握手。ヘタレは去っていき、友愛だけが残っていく爽やかさ。駅前の書店で新訳の『カラマーゾフの兄弟』(光文社)を買う。
投稿日 2007/11/06 政談 | リンク用URL | コメント (3)
2007/11/05
小沢一郎を追い込んだ「情報戦」
11月4日(日)晴れ。ホテルを出て兼六園に行った。紅葉も深まった園内をそぞろ歩く。穏やかな日差しに池の面差しが優しい。重要文化財の成巽閣(加賀前田家奥方御前)に入る。謁見の間には「武者返し」があった。武士が隠れていた空間だ。兼六園を出て海苔巻き煎餅を1枚買う。口にしながら金沢の街を歩く。タクシーで金沢駅へ。昼食を駅構内でと思ったものの、どうもピンとくる店がない。もう一度タクシーで片町へ。休日昼間の歓楽街は閑散とした淋しさに包まれている。食事をしてバスで空港。下車したところで民主党の小沢一郎代表の辞任を知る。まさに「情報戦」の世界に世論も民主党幹部も振り回されたことになる。仕掛けたのはここでもナベツネこと渡邊恒雄「読売」グループ会長である。福田首相から提案された「大連立」が、読売新聞(4日付)一面トップ記事では「『大連立』小沢氏が提案」となってしまう。情報源は官邸筋だという。ナベツネ筋といってもいい。「大連立」を持ちかけたのは、しかし福田首相の方からであった。それは自民党の伊吹幹事長も認めていることである。小沢代表は国際平和協力活動を行う自衛隊の海外派遣は国連決議に基づくものに限定すると持論を主張、福田首相はそこで連立ができれば新テロ特措法にこだわらないと発言したという経過だ。
ナベツネが自ら手を入れたという読売「社説」(5日付)では「福田首相が求めたとされる大連立の問題」と密かに軌道修正が行われた。小沢代表は第1回会談の2日後に「大連立は考えておらず、衆議院を解散させ、総選挙で過半数を取るのが最大の目標だ」と宇都宮で語っている。これが基本路線だったが、もし自民党が妥協して政策連合を認めるならば、政権の一翼を担うことで、次期衆議院選挙で過半数を取ることにシフトすることも考えていたのだろう。読売新聞は閣僚ポストについても「自民10、民主6、公明1」で合意したなどと報じたが、これまた自民党サイドの一方的なリーク情報である。会談で福田首相が提案したことと「合意」ではニュアンスは大いに異なる。読売新聞政治部長が小沢代表に向かって「自ら真実を語れ」と主張しているのはお門違いで、いま求められているのは大連立を持ち出した福田康夫首相こそがその経過を説明することである。混乱をもたらしたとはいえ、次期総選挙を視野に入れれば、小沢一郎民主党代表は辞任してはならない。
投稿日 2007/11/05 政談 | リンク用URL | コメント (2)
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