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昨日、小沢民主党代表問題は解決した。私はこれで良かったと思う。月並みないい方だが、「災いを転じて福となす」である。いちばん注意しなければならないことは、この問題で自公“合体”政権を倒すという本来の目標と道筋を忘れたり、その戦線を乱すことだと思う。野党第一党の党首ではあるが、たかが野党党首が辞めるとか辞めないなどということは、どだい大した問題ではないのだ(笑)。大切なことは、自公“合体”政権を倒すこと、ただその一点である。
私はこれまでの小沢一郎という政治家の行動パターンからして、小沢氏が辞意を撤回するとは思わなかった。小沢氏は、「大変ご苦労かけた。感謝している。本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひ、もう一度がんばりたい」と話し、辞意を撤回したという。小沢氏の生き方からすれば、それこそ“生き恥を晒す”毎日になるであろう。小沢氏は本当に変わったのである。
仮となったが、民主党挙げて辞意の撤回を求めたのに小沢氏が辞意を撤回しなかった場合、民主党は計り知れないダメージを負ったと私は思う。まずそのことを考えてもらいたい。小沢氏が辞意を撤回しこれからも続投することになったのだから、今回のことをキチンと総括し、今後の戦いに活かせばよい。いま議論すべきはそのことだけである。何をどのように総括すればよいのか、どこをどう改めたらよいのか、今後の戦いに活かすとはどういうことをいうのか。これらのことは、小沢氏や民主党の推移を見ながら追々と述べることにする。
これから小沢氏や民主党に対する執拗な攻撃が続くであろう。もうさっそく始っている。私は政治生活の大半を小沢氏と戦ってこざると得なかった。私は政治評論家や“小沢氏のその時々の取り巻き”がいうほど、小沢氏を過大に評価はしてこなかった。本当に小沢氏がこういう輩がいうほど大政治家だったとしたならば、私は戦いに敗れいまこうしていることもできないであろう。長い間小沢氏と正面から戦ってきた者として、小沢氏を過大に評価していないし、それと同じほど過小に評価もしていない。
しかし、自公“合体”政権を倒すという現在の戦いにおいて、小沢民主党代表は“重要な人物”なのである。私にいわせれば“生き恥を晒しながら”小沢民主党代表が自公“合体”政権との戦いを続けることにより、小沢氏は本当の人物・政治家になると思っている。試練が人間・政治家を鍛えるのである。小沢氏に罵詈雑言をいいたい者にはいわせておけばよい。そんな輩は、ただの一度も自公“合体”政権と命を張った戦いをやったことなどないのだ。“生き恥を晒しながら”頑張る小沢民主党代表に、私は心からのエールを贈る。
それでは、また明日。
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