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小沢ショック、与党にも驚きの声「政権に追い風」の見方もhttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071104ia22.htm
小沢辞任
民主党の小沢代表が辞任を突然表明したことに、政府・与党内からは驚きの声が上がった。
民主党内の混乱が深まれば、福田政権にとって追い風になるとの見方も出ている。ただ、公明党内には、連立参加を巡り、小沢氏と自民党が接近したことへの警戒感もくすぶっている。
町村官房長官は４日夜、愛知県豊橋市で開かれた自民党議員のパーティーで、「政府としては見守るしかない。『まさか』という事態が起きている気がする」と語った。
公明党の漆原良夫国会対策委員長は記者団に「民主党に期待して投票した有権者は大変ショックを受けているだろう。国会の大事な時期にさしかかっている時に、辞任の意向を示したことは理解できない」と述べ、小沢氏の対応を批判した。自民党の山崎拓・前副総裁も「身勝手だ」と指摘した。
これに対し、自民党の伊吹幹事長は、京都市内で記者団に「民主党は（連立政権協議の）反対論のるつぼで、小沢氏の憂国の情の芽を摘んでしまった。非常に残念だ」と述べ、自民党との連立に反対した民主党幹部らを批判した。「民主党は早く成熟した政党になり、我々と話し合いのテーブルについてほしい」とも述べ、小沢氏の進退にかかわらず、重要政策についての与野党協議の枠組みの構築を目指す考えを強調した。
民主党内の混乱ぶりについては「オセロゲームのように、民主党はチャンスをピンチにした感じだ」（渡辺金融相）として、国会運営を含め、与党側に有利に働くとの見方が少なくない。
公明党内では「小沢氏と自民党が今後も接触を保つのではないか」と疑う声も出ている。同党幹部は「福田首相と小沢氏は密室で何を約束したか分からない。小沢氏に党を分裂させ、連立政権協議を再浮上させるようなことにならないか気がかりだ」と語った。
（2007年11月4日23時6分 読売新聞）
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