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政界再編、動き加速 年内の解散、総選挙遠のく
11月5日8時0分配信 産経新聞
民主党の小沢一郎代表の突然の辞任表明により、政界は深い霧の中に突入した。福田康夫首相と小沢氏の党首会談でようやく動き出した国会は、民主党の混乱により、再び空転するのは確実で、会期末の10日までに新テロ対策特別措置法案の衆院通過は厳しい情勢となった。強力なリーダーを失った民主党は今後漂流しかねず、政界再編に向けた動きが加速する可能性も高い。ただ、年内解散を模索する動きだけは完全に止まったといえそうだ。
小沢氏が代表を辞任すれば、民主党は新代表の選出を迫られ、審議ストップは避けられない。会期内の新テロ特措法案の衆院通過も厳しく、政府・与党は1カ月以上の大幅延長を視野に入れなければならなくなる。
ただ、誰が代表に選ばれても民主党執行部の求心力は低下し、党内で不協和音が増すのは確実だ。小沢氏は離党しない考えを示しており、新執行部は小沢氏の影におびえながらの党運営を迫られる。
郵政民営化に反対して自民党を離党した平沼赳夫元経産相の「新党構想」も焦点となる。民主党には平沼氏の政治信条に共鳴する保守系議員もおり、党分裂の可能性が強まる。
ただ、民主党の不安定化により、「早期解散による政権交代」を模索する動きは沈静化しそうだ。野党の最大のカードであった参院の問責決議もしばらくは封印される可能性が高い。
ある自民中堅は「短期的に見れば、自民、公明両党には有利な流れだが、中長期的にはさっぱり先が読めない。政界は濁流に飲みこまれていきそうだ」と語った。
一方、小沢氏が代表の座にとどまった場合、自民、民主両党は大連立に向けて再び動き出し、政界の構造は一変する。
「小沢氏はホントに辞任するのか。そうなれば民主党は分裂含みの動きとなるが、慰留されて代表にとどまれば大連立に向けて再び動き出すことになる。そこを見極めなければ、自民党は動きようがないな…」
小沢氏の辞任表明を受けて、自民党の閣僚経験者はこう漏らした。
小沢氏は4日の会見で辞意の固さを強調したが、慰留の声が強まれば、代表にとどまるという選択肢も捨てなかった。小沢氏が翻意すれば、3回目の党首会談が近く行われ、自民、公明、民主の3党による政策協議で重要政策や法案を決定することになる。来年の通常国会はスムーズに進むことになるが、社民、国民新などの野党は反発を強めるのは確実だ。
また、政策協議の行方次第では、自民、公明両党の関係がきしむ可能性が高い。自衛隊の海外派遣のための恒久法制定など安全保障に関するテーマが俎上に載れば、旧社会党系議員を多く抱える民主党は分裂の危機にさらされる。
小沢氏は政策協議を通じて、自民党を揺さぶり続ける可能性があり、自民党内が混乱すれば、他の野党を巻き込み、政界再編に突入する可能性もある。
最終更新:11月5日8時0分
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