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2007年11月04日
小沢民主党代表が辞意を表明
小沢代表のいきなりの辞意表明、驚愕をもって拡がりを見せていますが、実はこの自爆的辞任劇は予想された動きでもありました。度々私も取り上げて来ましたが、総理大臣の椅子に近付けば近付くほど、自身が抱える症状により国会を中座することも多い小沢氏が、その椅子に座ることに不安を覚える人間も多くいます。小沢氏は総理大臣の激務には到底耐えられない体なのです。
問題は辞任がどのタイミングかであって、恐らく3月まで国会解散はない、とする読みがその背景にはあるのでしょう。そして今回の小沢氏の会見を聞いていて、全く両極端の推測が成り立ちます。一つは言われているように民主党を見限ったとするものと、それとは全く逆の推測です。
述べているように「民主党に政権担当能力がない」とするなら、民主党参院議員で脱党組を糾合し、タイミングを計って離党の意向を示すでしょう。解党的出直しと称して新党を立ち上げ、自民への合流の道ですが、これはテロ特措法問題で表面化した党内意見の不一致による、小沢氏の民主党へのテロ行為と見なすものです。
しかし全く逆の推論も成り立ちます。参院選では大勝したものの、次の衆院選まで民主党が追い風を受け続けることはほぼ不可能です。特に3月まで解散がないとすれば、一旦は評判を落として新たな党首の下で挙党一致体制を組む方が、時間軸上は有利に運ぶ可能性もあります。政治の風は難しいですが、新党首が支持されて実績を積むためにも、最低3、4ヶ月の期間、本会議一回程度の経験は要するでしょう。
つまりこの推論は『政権担当能力がないのは自分の健康上の問題』という裏返しとして、衆院解散で第一党を目指しているのに、集票活動に積極的でない他の議員への叱咤激励、ととることで成り立ちます。ただこれは賭けであり、今後の動き次第では民主党は本当に解党することになるでしょう。その賭けをあえてここで仕掛けたのも、院政を布いて本気で政権をとりたいのかもしれません。
壊し屋・小沢の本領発揮なのか、その真意は今のところ藪の中です。ただ今回気になったのは、渡辺恒雄氏が仲介の労をとったとされ、また小沢氏が大連立を主導したと報道した読売側の対応です。名指しはされなかったものの明確に批判を受け、メディアとしてどう対応するのか、興味があります。政治の情報戦にメディアが直接、間接に関与したことからも、黙殺は難しいのでしょう。
今回の動き、裏では自由党が民主党へ合流する時の問題なども含まれるのでしょう。実際、大連立構想が政治の場で語られることになれば、政局が混迷することは確実です。今後は様々な動きが予想されますが、今はまだ潮が引いた状態であって、政界を大波が襲うこともあるのかもしれませんね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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