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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10050134308.html から転載。
2007-10-07 21:48:19
gataro-cloneの投稿
<発言 07年 秋>経済ジャーナリスト・荻原博子さん こんな「改革」より生活【しんぶん赤旗】
テーマ:日本の現状/小泉政治の結果
七月の参院選で示されたのは、小泉さんや安倍さんが推し進めてきた弱肉強食の「構造改革」路線に対しての「ノー」でした。
多くの人が違和感
やはり、小泉さんや安倍さん流の「改革」「改革」というやり方にみんな疲れてしまった。「改革」の名の下で、地方も落ち込みました。中小企業も今、倒産がすごく増えているでしょ。最低賃金もひどい水準だしね。
参院選の結果は、そういう状況で「このままこの路線を続けられたらたまんない」という有権者の思いの表れです。
安倍さんは、「成長を実感に」というスローガンを掲げましたが、いったい誰が成長を実感しているんですか。多くの人が成長を実感していなかった。
結局、安倍さんは「成長」を実感できる一握りの人のための政治をしていた。それをみなさんもものすごく感じていたんだと思います。
大企業や大金持ちの人はたしかに、「成長」を実感できたんでしょう。でも、ほとんどの方は「苦しさ」の方が実感になっていた。そこで「成長を実感に」というスローガンを掲げられたら、「えっ、自分たちを置いて、さらにその一握りの人たちが成長していくのか」という違和感を、多くの人が感じたんだと思います。
「『改革』より生活だ」というのが、多くのみなさんの思いです。だって、みんな生活苦しいんですよ。平均給与は九年連続で下がっているんですよ。しかも、物価は上がっている。税金は増えた。社会保険料も九月には上がっているんです。だから「こんな『成長』はもういいよ」という思いになりますよね。
立ち止まり検証を
安倍さんが政権を放り出さざるをえなかったのも、こうした「成長路線」「構造改革路線」の行き詰まりに気が付いていなかったからですよね。
彼は「美しい国」だとか「戦後レジームからの脱却」だとかに最後まで固執し続けました。結局、最後の最後まで、彼の言葉からはみんなの生活のレベルから物事を考えるという視点が全然見えてこなかった。
家計は依然好転していません。それどころか、好転しないことで、みなさんものすごく不安を感じています。「景気回復、景気回復っていうけど、どうしてうちは回復しないの」という気持ちを、みなさんすごく持っているんです。そういう不安と、将来の年金の不安、増税の不安と、いろんなものが重なってきて、今、落ち着かないんです。
こんな状況の下で、“まず増税ありき”で消費税増税がたくらまれているなんて、あまりにも理不尽ですよね。消費税そのものについての是非にはいろんな議論がありますが、タイミング的にも、本当にやるべきことをやり尽くしたのかという点でも、多くの方は納得することはできないでしょう。
これまであまりにも熱狂的に「成長路線」「構造改革路線」が進められすぎました。進みすぎた自由化、規制緩和をもう一度立ち止まって検証すべきです。
聞き手 山田英明
写 真 佐藤光信
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おぎわら・ひろこさん 1954年長野県生まれ。経済ジャーナリスト。テレビ、雑誌、新聞などを通して、不況時の生活防衛策や保険、金融、住宅問題など、実践的な提案を発信。著書に『破綻寸前!? 国のサイフ 家計のサイフ』『2008年 破綻する家計 生き残る家計』『荻原博子の家計力 2007年、大増税時代に勝つ!』など
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