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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071008k0000m010061000c.html
1972年の沖縄返還後、有事の際に米軍が核兵器を持ち込むことを日本側が認めた密約について、その存在を明記した米公文書が見つかった。69年11月、当時のニクソン米大統領と佐藤栄作首相は、首脳会談で「核抜き・本土並み・両3年内」の沖縄返還に原則合意したが、事前の秘密交渉に当たったキッシンジャー大統領補佐官が、ニクソン大統領に提出した二つのメモに書かれていた。「核密約」については、日本側の秘密交渉役だった若泉敬・京都産業大教授(故人)が著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」で明らかにしていたが、米公文書でも初めて存在が裏付けられた。
日大の信夫隆司教授(日米外交史)が今年8月、米国立公文書館で入手し、内容を分析した。
11月12日付のメモは「沖縄返還後の米国の核持ち込みと繊維問題に関する日本との秘密交渉」との題があり、「返還後の沖縄への核兵器持ち込みと繊維問題に関する秘密の合意に伴う佐藤首相とあなた(大統領)の台本となるべきゲームプランだ」と説明している。
同日付添付文書にも、「核問題」の項目に「共同声明の秘密議事録」との表現で「核密約」の存在を明記し、同月21日に行われた首脳会談での想定問答を概説。若泉氏が著書で「キッシンジャー補佐官から手渡された」と紹介した文書とほぼ同じ内容となっている。
また、11月13日付のメモでは「ゲームプランは昨日午後、ヨシダ氏(若泉氏の暗号名)と私の最終的な会談で確認された」と報告されている。
ただし、いずれも「密約」の存在は明記していても、内容は書かれていない。また、若泉氏の著書に写真入りで草案が掲載されている合意議事録や、両首脳が「美術品鑑賞」を理由に通訳を外して2人だけで小部屋に入り「核密約」に署名する手続きの申し合わせに当たる文書は今回、開示されなかったという。
米公文書の発見について、高村正彦外相は毎日新聞の取材に対し「密約はなかった」と話した。
毎日新聞 2007年10月7日 20時44分 (最終更新時間 10月7日 22時25分)
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