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れんだいこのカンテラ時評329 れんだいこ 2007/10/06 18:35
【「民主党の2007・2・6指針」考】
日経ネットttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20071005AT3S0502905102007.htmlが、「民主、次期衆院選で過半数目指す・小沢氏『最後の戦い』」なる記事を掲載している。興味深い内容なのでコメントしておく。
2007・2・6日、民主党は、党本部で全国幹事長・選挙責任者会議を開き、来る衆院選に向けての次のような指針を確認した。まず小沢代表が、「過半数を何としても取る。力を勝てる所に集中する」と大方針を示し、そのうえで「私の政治家としての最後の戦いだ。必ず民主党政権を実現する」と決意表明した。鳩山幹事長は「小選挙区で勝てる候補の擁立」を指示した。
これを受け、赤松広隆選挙対策委員長が、1・300小選挙区すべての公認候補擁立は目指さない。2・比例代表への単独立候補は認めない。3・野党との選挙協力に合意しており、候補差し替えもありうるなどの基本方針を示した、とある。
れんだいこがこの記事を採り上げるのは、日共のそれに対すをる当てこすりかと笑ったことによる。実際頭脳が正常なら誰が考えても、こたびの民主党の選挙政策こそが当を得ているのではなかろうか。考えてみるのに、これは、民主党の共同戦線政策と日共の統一戦線政策の違いに起因するのではなかろうか。更に、歴史的に根深い理論問題だと考える。
民主党の共同戦線政策の真髄は、自民党もそうなのだが、政権取って政策を自在にすることこそ本物の政治責任と捉えている。肝心の政権取る為に組める相手と組み、意見政策の違いは練り合わせすればよいと考えている。日共流の統一戦線政策は、政権を視野に入れず遠吠えに過ぎなくても常に正しくなければならず、政権取るより政権与党をチェックし正義を弁明することこそ野党の使命とする。考え方のこういう相違により戦略戦術が異なっているのではなかろうか。
ここまでは評論である。ここから先、どちらが正しいのかを問うのが政論である。れんだいこは、共同戦線論に軍配を挙げる。なぜなら、統一戦線的に運動内部の見解の相違を排除し一元的に統制化し一枚岩を誇ること自体が馬鹿馬鹿しいと考えるからである。小泉政権時代の郵政民営化法案をめぐる官邸統制ーそれによる造反は議員の除名は、本来の自民党らしからぬ日共流の排他的強権支配に他ならなかったと考える。なぜこういう事が起こるのか。それは、小泉が実は隠れ日共党員というのではなく、スターリニズムに汚染されているというのでもなく、小泉も日共も実は共にシオニスタンであり、シオニスタン特有の政治手法であると解く。
我々は長い間、この迷妄に汚染されているのではなかろうか。世に、統一戦線が必要な局面は非常事態有事局面にしか必要でなく、それも期限を限定すべきであろう。通常は全て共同戦線で間に合う。家庭も親族間も地域も会社も国家も、常に異論異端を許容しつつ全体的に整合していくべきではなかろうか。苦労するようになっていると考えればよい。その方が組織論的に見てもしなやかで強い。
もう一つ、共同戦線論の場合、参画者が自由自主自律的に参加しており、この方が組織論的に見てもしなやかで強い。統一戦線論の場合、参画者は自分の頭脳で考える必要が無くひたすら党中央を盲信し、党中央の口ぶりを真似ることしか出来ない。こういう組織は非勢になるともろく弱い。
そういう意味で、「民主党の2007・2・6指針」は理屈にかなっていると思う。理にかなえば伸びるのが道理だ。道中いろんなすりあわせが必要であろうが、政権取りの為に最も有効な手法を求めてひたすら談じ合いしていくならば道が開けると思う。
何事も平時では、誰もが良いことを云う。いざの時、本質本音が現れる。我々は、いざの時に現れた正体を見据えて組む相手を見定め、共同戦線で邁進せねばならない。これは兵法のみならず処世法のイロハである。これ以上偉そうに云うのは控えるが、このイロハの弁えの無い政論が多過ぎるから役に立たない。れんだいこは、この場合たすけあい党はと言い換えても良かろうが、「民主党の2007・2・6日指針」を断固支持する。但し、政権取ったら急に強圧政治になるということが無い開かれた組織構造で民主党があり続けるという条件で。
2007.10.6日 れんだいこ拝
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れんだいこ 人生学院
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