★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK42 > 925.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2007年10月07日
嘘を認めたマリオン・ジョーンズ選手の勇気
シドニー五輪の陸上女子短距離の金メダリスト、マリオン・ジョーンズ選手が5日、米国ニューヨーク州ホワイトプレーンズの裁判所前で、ドーピング違反を否定してきた事は嘘だったと偽証を認めた。あわせて引退を表明した。シドニー五輪で獲得した金3個、銅2個のメダル剥奪と成績抹消は避けられないだろうと報道されている。
薬物を使用したからと言って優勝できるとは限らない。本人の実力が無ければ金メダルはとれない。しかし規則に違反したのである。嘘をついてそれを否定したのである。それは許される事ではない。当時マリオンの快走に喝采を送った一人として残念に思う。
しかし、それにもかかわらず、あの愛くるしい顔で涙ながらに謝罪したマリオンの姿をテレビで見て、その勇気を称賛したい。それにつけても腹立たしいのは嘘にまみれた今の日本だ。
毎週日曜日の午前中に各局が競って順番に流す政治番組は、どうやら限界が来たようだ。政治の指導者がまっかな嘘を平然としてつく。それをメディアが本気で追及しない。権力者たちの嘘とそれに加担するメディア。その嘘は視聴者のモラルを低下させ、国全体を偽装国家にする手助けをしているかのごとくだ。
その中でもテロ特措法問題をめぐる政府・官僚の嘘は象徴的だ。動かしがたい嘘がばれても、なお政治家や有識者と称する連中は嘘を認めない。それどころか詭弁を繰り返す。それをメディアが無批判に報道する。極めつけは10月4日の読売新聞の社説である。その末尾でこう言っているのだ。「・・・仮に対イラク作戦への転用が判明しても、日本政府が取るべき道は給油活動の中止ではない・・・」と。語るに落ちるとはこの事だ。嘘でもいいから対米きょうりょくを続けろと言っているのだ。
それにつけても今の日本は異常である。政治資金の嘘はどうだ。政治家の不正のあまりの多さに、もはや嘘が嘘でなくなりつつある。年金問題はどうだ。嘘を通り越して公務員の詐欺が至るところで行われていたのだ。郵政民営化の嘘はどうだ。民営化したと思ったら、日通と業務提携だ。民営化したといいながら、その後も手紙・はがき配達業を独占し、その儲けで「ゆうパック」を値下げする。それでも赤字が続くので日通の助けを借りて血の滲む営業努力を重ねてきた民間企業のヤマトを圧迫する。何のための民営化なのか。
なぜこんな嘘が通るのか。政府の不条理が許されるのか。それは自民党が永久政権政党として権力を握り続けてきたからだ。自民党政権とそれに仕えてきたこの国の官僚組織がすべてを握ってきたからだ。
嘘のない政治を実現するには政権交代しかない。政権交代によって旧政権の嘘がすべて明らかになる。民主・社民・国民新党の連立政権に多くを期待できないと考える人は多いかもしれない。確かに民主・社民・国民新党の連立政権が自公政権より素晴らしいとも思えない。しかし、政権交代がすべてに優先される。政権交代が起これば嘘はなくなる。彼らが政権を取って嘘をついたらは、たちどころに国民から見放されるからだ。それを今の政治家は皆知るようになった。どのような政党が政権を取ろうとも、嘘をついたらたちどころに政権を手放さなければならない、そういう政治が行われる日が一日も早く来なければならない。
今の日本は政治家や政党の都合の為にいたずらに日にちを無駄にする余裕はない。一日も早い解散・総選挙が望まれる。野党はテロ特措法をめぐる自公政権の嘘を許す事なく、一日も早い解散・総選挙に追い込まなければならない。これは民主・社民、国民新党の為に言っているのではない。有権者であり納税者である国民が、これ以上政治の無駄を許さない、許せない、から言っているのだ。これは我々国民が、与野党の政治家に突きつけた最後通牒なのである。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/10/07/#000560
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK42掲示板
フォローアップ: