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インド洋でのイラク戦争への脱法的支援もあるが、空輸支援こそ最大のテロ特措法逸脱の声を今こそ大にして、新テロ特措法(テロとクソ法)制定阻止の取り組みを強めよう。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-07/2007100701_04_0.html から転載。
2007年10月7日(日)「しんぶん赤旗」
テロ特措法航空自衛隊
米軍空輸支援 こんなに
横田基地などで377回 グアムへも15回
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意外と思われるかもしれませんが、テロ特措法に基づいて対米支援をしているのは、インド洋で給油活動をする海上自衛隊だけではありません。航空自衛隊も、同法による米軍支援として、在日米軍基地間の空輸活動を行っています。「テロとのたたかいと空輸がどう関係しているの?」と疑問を抱かざるをえませんが、その実態は…。
四日、午後零時五十分。米空軍横田基地(東京都)のカマボコ形の倉庫前に、日の丸を胴体に塗った空自のC1輸送機が一機、着陸しました。毎週木曜日の午後に定期的に飛来し、米空軍嘉手納基地(沖縄県)や米海兵隊岩国基地(山口県)などを往復して米軍物資を輸送するのが任務です。
しかし、この日に飛来したC1は、約一時間半の滞在時間中、荷物の積み降ろしをまったくせず、乗組員の乗り降りもないまま離陸しました。
テロ特措法には米軍などへの「協力支援活動」として「輸送」が含まれており、政府は、空輸活動がこれに該当するとしています。
防衛省によると、空自輸送機は米軍の航空機用エンジンや部品、整備機材、衣料品などを運んでおり、四日現在、輸送回数は三百七十七回に達しています。これに加え、横田からグアムの米軍基地への空輸も十五回行ってきました。
横田基地には米空軍のC130輸送機が常駐していますが、空自が空輸支援を行うようになって以降、C130の機数は十三機から十一機に減りました。空自の活動は単なる米軍の穴埋めにすぎません。
在日米軍司令部は、削減したC130は「他の地域でテロとのたたかいに貢献している」と説明していますが、どこで何をしているのか、何ら実証されていません。
空自のC1はC130よりも一回り小さく、輸送能力は限られています。「テロとのたたかい」はおろか、在日米軍の日常活動にとっても、どの程度の意味があるのか疑問です。
「インド洋でのイラク戦争への脱法的支援もあるが、空輸支援こそ最大のテロ特措法逸脱」(防衛省担当記者)という声も出ています。政府は国民に説明する必要があります。(竹下岳)
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