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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/10/03-1386.html
10月3日、午前中に沖縄県知事らが渡海文部科学大臣や町村官房長官らに、教科書検定問題で要請を行った。そして本会議終了後、社民党議員団で渡海文部科学大臣に、「高校歴史教科書検定意見の撤回と記述の復活を求める要請」を行った。
渡海大臣は、「私の立場でコメントすることそのものが、政治的介入になる懸念がある」とこの場での明言はできない、という立場。
私は「何で安倍政権で記述が変わったのか。安倍レジュウムからの脱却をするべき」と問いかけた。渡海大臣も、確かに私ならしないけど、と苦笑しながら「何故そうなったかはわからないが、いいたいことは分かります」とのこと。
照屋寛徳議員が告げた。「軍の関与しない戦争はありません。問題にしているのは、軍の強制、命令があったということです」。
「ここは、肝ですよ。中途半端なごまかしをしたのでは、沖縄の人はおさまりませんよ。文科省の責任逃れになります」と私。
それを聞いて渡海大臣は、二つの点を重く考えると強調した。「悲惨な戦争の体験を次世代に教えて、戦争を風化させないこと。これまで教科書検定制度の精神を右も左も守ってきた。私に何ができるか」
私はもう一度発言した。「与党は『沖縄の人たちの気持ち』という表現をするが、これは心情の話ではありません。歴史の事実がどうか、という話ですから、全国民にかかってくることだということを忘れないでください」
最後に、山内徳信議員が静かに言った。「あの沖縄戦を生き残ってきた者として、今日のような歩み寄りの話し合いができたことをうれしく思います。3点、大臣のおっしゃったことを確認しておきたい。一つ目、県民大会で示された沖縄県民の意思を受け止める。二つ目、何ができるのか考えさせてほしい。三つ目、沖縄県知事が来たことを重く受け止める。昨年、前文科大臣とお会いしたとき、『山内さん、世論が大事ですよ』とおっしゃった。大臣が傷つかない結論を出してほしい」
渡海大臣はうなずいて、この日の会談を終えた。大臣は苦しそうであったが、せいいっぱい誠意ある対応をしていただいたと感じている。
しかし、照屋さん、山内さんの迫力はすごかった。とくに、戦争を生き抜き、読谷村長として米軍に銃を向けられながら祖先伝来の土地を回復する苛烈な交渉を行ってきた山内さんのコトバは、重みが違った。
いまこのタイミングで、長い間沖縄で運動を続けてこられた山内さんが当選し、国会にいることが天の配剤に思える。時代が動く、そんな予感を感じさせる日だった。
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