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9月になって、イスラエルがシリアを空爆したとの情報が乱れ飛んでいる。何でも北朝鮮製のミサイルと核関連機材がシリアにイラン経由で運びこまれており、それをイスラエルが叩いたとのこと。「中東戦争の勃発か?」とにわかに緊張が走った。
9月20日、記者会見でブッシュ大統領は「北朝鮮は核拡散をやめるべき」と発言。記者団に「それはシリアへの核供与を指すのか?」と問われたが、ブッシュ大統領は「いや、一般論で…」と言いよどんだのである。これは怪しい。このあたりになって、ようやく日本のメディアもワシントンで「シリア・北朝鮮コネクション」が騒ぎになっていると報じはじめた。しかし、どれもこれも確定情報はなく、噂ばかりの話しである。混沌とする「事実関係」――これからがインテリジェンス能力の見せどころとなる。
率直にいって、「シリア・北朝鮮コネクション」を米国は2004年の段階で把握していた。4月22日に発生した北朝鮮・瀧川駅での列車爆弾事故。一般に「金正日暗殺に失敗したもの」といわれる。
しかし、実際には平壌で研修したシリア人科学者たちを乗せた北京行き国際列車を爆破したものだ。世界中でこの事実を書いたのは、「産経新聞」と拙著「北朝鮮外交の真実」(筑摩書房)だけ。あとは闇に葬り去られた。
そうなると、なぜ今になってこのコネクションが問題とされているのかが「意味不明」だ。もっと早く叩き潰せたのをなぜ米国は温存したのか?実はこの謎を解くカギは、米国のエスタブリッシュメントが真っ二つに割れていることにある。一方ではネオコン。もう一方では彼らに「イラク・中東問題」の責任をすべてなすりつけ、売り抜けようとする他のエスタブリッシュメントたち。
「イラクからの退却」は後者にとって既定事項。最近のブッシュ大統領演説はこれをなぞったにすぎない。陸軍も含め、米国の情報機関もこのラインで行動している。だから今さらシリア・北朝鮮コネクションなどと言い出すはずもない。
これを言い出しているのは、もはやケースゴートにされつつあるネオコン連中なのだ。やや巻き返した感があるが、勝敗はさきほどのブッシュ発言で明らかだろう。年内に米国指導者層内の争いは決着する見込みだ。そうなれば、中東リスクを理由とした原価価格上昇はどうなるか――楽しい応用問題だ。
(隔週月曜掲載))
[新世紀人コメント]
「一方ではネオコン。もう一方では彼らに「イラク・中東問題」の責任をすべてなすりつけ、売り抜けようとする他のエスタブリッシュメントたち。」
昨日(10月3日)、朝鮮半島は歴史的一歩に踏み出した。
一方、「不安定の弧」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%AE%89%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%BC%A7においては、意図的に”不安定化”が造られつつある。
今回のミャンマー動乱も原油高を背景とする条件を利用した「工作」によるものだろう。
イラク・アフガニスタンからの撤退が計画されている事、そしてパキスタンからインド・ミャンマーからタイに至る地域での作戦行動が計画されているであろう事は、10月1日に米統合参謀本部議長にマレン海軍大将が就任した事から伺う事が出来ると考える。
海軍の主導が「撤退」と「新たな戦線構築(すなわち転進)」の為には必要なのだ。空軍や陸軍や海兵隊では荷が重い。
オバマ大統領民主党有力候補は、「核兵器の完全廃棄」に取り組む意向を表明した。
これは、先にキッシンジャーやシュルツ達が「核兵器廃絶を目指すべき」と宣伝広告を出した事に連動して恐らくは発言を指示されてのことであろうと考える。
さて弁証法の三条件の二つは揃った。
1.「音頭取り」としてのキッシンジャー等の発言。
2.「実行主体」の名乗りを上げたオバマ。
3.後一つは「推進する現実的背景」だ。これはこれから「不安定な弧」の中で起きる出来事である筈だ。さらには米国国内であるかもしれないが。
「オー・ノオー」・「オー・マイ・ゴッドッー」と人々に言わしめる出来事が無ければ「核兵器完全廃棄」に踏み出す事は出来ないだろう。
その時、オバマ氏は正義の味方として登場し、キッシンジャー氏達は後見人として登場すると言うシナリオなのかもしれないのだ。
そうでなければ、金融帝国主義の行き詰まりに終止符を打ち、隠れた王侯達の亡命を達成する事が出来ないだろう。
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