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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007100202053198.html
筆洗
2007年10月2日
当然のことながら、福田康夫首相としては練りに練った所信表明演説だったに違いない。でも共著の本を読むと、自分の信念を随分と抑えている気がする。本の内容に忠実だったら、どんな演説になっていたのだろう▼演説の核心部分となる国家像については、民主党の小沢一郎代表と同じ「自立と共生」ではなく、「ふくよかな日本」を提唱したと思う。今の世の中はぎすぎすしている。安心感とゆとりを取り戻し、人々が量的ではなく質的な満足を感じることのできる国家を目指したいらしい。文化や芸術の役割が大事になる
▼小泉政権からの構造改革路線については官房長官としてかかわっているだけに、きっと「基本的理念は正しい」と位置付ける。ただし「世の中は静かに変わっていく」と言って、改革の進め方は小泉流と一線を画してもおかしくない
▼憲法については「国際平和主義は国民の間に定着した」「今の憲法のままで国連安保理の常任理事国になるのに全く問題はない。できることをすれば良い」と訴えることになる。安倍政権の改憲路線の修正である
▼政権運営については「最低四年、それ以上の時間を政権に与えていただきたい」と、持論を展開したはずだ。政策は三回、四回と予算を組まないと実現できないし、官僚も短期政権と見れば一生懸命にならないからだという▼これでは民主党との協調路線にそぐわないし、自民党内から反発する議員も出てくる。演説に盛り込まなかったのはそのためか。それとも本の内容が信念ではないのか。一度聞いてみたい。
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