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怒りの11万人!許すな!歴史の改竄!
怒り!11万人の人々! 9月30日付『毎日新聞』一面
このこぶしの思いを知れ! 9月30日付 『しんぶん赤旗』一面
沖縄県民大会決議(要旨)…『毎日新聞』
《 文部科学省は08年度から使用される高校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦の「集団自決」の記述に検定意見を付し、日本軍による命令、強制、誘導などの表現を削除・修正させている。
同省は「日本軍の命令があったか明らかでない」など挙げているが、日本軍の関与なしに起こり得なかったことは事実であり、体験者による多くの証言を証言を拒否し歪曲しようとするものだ。
大戦で国内唯一の地上戦を体験した県民にとってもとうてい容認できず、激しい怒りのうねりは沖縄県議会での2度の意見書決議、41市町村すべての意見書決議など県民一体となって取り組む結果となった。
教科書は未来を担う子どもたちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ事実を正しく伝え、悲惨な戦争を再び起こさないように教えていくことは、我々に課された重大な責務である。
よって、沖縄県民は本日の県民大会において、県民の総意として国に今回の教科書検定が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。 》
◇
太平洋末期の沖縄戦で起きた住民の集団自決をめぐる文部科学省のの教科書検定意見の撤回を求める沖縄県民大会が29日午後、同県宜野湾市海浜公園であり、約11万人が参加した。この数は約85000人が参加した95年の少女暴行事件に抗議する大会を上回る。歴史認識をめぐる沖縄と政府の対立軸が改めて鮮明になった。
『毎日新聞』の記事を引用すると以上のような内容になるが、対立は、沖縄県民と政府ということにとどまらない。まともな真実の歴史を教えたい親や、教師。学びたい生徒たちの間に、全国民的に広まりつつある。
◇
さまざまな意見、証言、発言
◇「沖縄県民を代表するものとして、今回の文部科学省の検定意見に対して強く抗議し、遺憾の意を表明するとともに検定意見が速やかに撤回され記述の復活がなされることを強く要望する」 沖縄県知事仲井真氏。
◇「今こそ、全県が一丸となって立ち上がり、教科書から沖縄戦における軍隊による強制「集団自決」の削除に断固ノーと言おうではありませんか」
◇「あの醜い戦争を美化しないでほしい。たとえ醜くても真実を知りたい。学びたい。そして伝えたい」壇上に上がった高校生。
◇「砲弾の豪雨の中へ放り出され 自決せよと強いられ 死んでいった沖縄人の魂は 怒りを持って再びこの島の上をさまよっている 」県民へのアピール。
◇「歴史の真実をそのまま 次の世代へ伝えることが日本を正しく歩ましめる ゆがめられた教科書は 再び戦争と破壊へ向かう 」県民へのアピール
◇「沖縄戦では壕から壕を逃げ回り、弟が戦死し生き地獄でした。「集団自決させられた人々はどんなに辛く、悲しい思いをしたでしょう。もう戦争につながることは絶対にやめたい」参加者。
◇「砲撃が開始されると日本軍と住民は山中に逃げ込みました。その後、防衛隊員や巡査が日本軍地があった島北部の北山に集まるよう住民に伝えてまわりました。『集団自決』が起きたのは、28日(3月)のことでした。手榴弾、小銃、かま、くわで家族を殺し自ら命を絶ちました。武器のない村民らは縄で首を絞めたり、木で折った棒で殴り合い、 『集団自決』で329人が亡くなりました。家族や親族らは円陣を組んでいました。「天皇陛下万歳」の村長の合図であちこちで爆発し『集団自決』が始まりました。手榴弾は米軍上陸直前、17歳以下の少年に日本軍が配っていました。」参加者渡嘉敷村教育委員長吉川氏。
◇「今回の教科書検定の結果は我慢できない。みなさんも危機感を感じたからここに来た。為政者はこの思いを受け止めるべきだ。日本軍の命令・強制・指示・宣撫・示唆などの関与がなければあのような『集団自決』というような惨事は起こらなかった。」同氏。
◇
歴史学者よ恥ずかしくないのか。
もっとも学者とよべるような人々ではないが。唯々諾々と権力に迎合して、歴史の真実を改竄する。あったことをなかったことにするような者によってウソの教科書がつくられる。
断じて沖縄だけの問題ではない。
どのような日本の未来像を描いているのか。そのことだ。
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