★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK42 > 688.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2007年10月01日
郵政民営化のスタートと透明人間
10月1日から郵政民営化が実施される。ところがどの報道をみても「冷めた」扱いだ。それどころか郵政民営化が実施されて何がどう改善されるのか、まったく説明がない。
テレビで通行人にインタビューしていたのを聞いて驚いた。若い女性が「(郵便局がコンビニのようになって)アイスクリームが買えるようになるのでいい」などと喋っていた。別の通行人は金融機関が増えて選択の幅が増えたのは良い、などと話していた。この程度なのか。
その一方で民営化にともなう非課税によってその負担が消費者に転嫁されて郵便料金などが一律に値上がりする。民営化後の生き残りのために既存民間企業との競争が激化し、民業圧迫になる。競争激化であらたな従業員いじめが加速する。膨大な郵貯、簡保の資金はどこへいくのか。最後は米国金融資本をはじめ民間金融機関へ流れ込み彼らのあらたな収益源となる。一体郵政民営化とは何であったのか。この問いに明確かつ包括的に答えられる人が何人いるだろうか。
ここは是非とも小泉元首相に登場してもらわなくてはなるまい。そして説明してもらわなくてはならない。改革、改革と叫び続けた小泉政権5年半の「改革の本丸」が郵政改革であった。郵政改革を成し遂げるためには「殺されてもいい」などと口走って解散・総選挙を行った。その郵政民営化がスタートしたと言うのに、その式典に小泉元首相の姿は見えない。
そう思っていたら10月1日の毎日新聞「発信箱」で与良正男論説委員が「透明人間・小泉純一郎」というタイトルでタイムリーな指摘をしていた。
「・・・『最近の小泉さんは透明人間みたいだ』と言った人がいる。なるほど。確かに、新聞・テレビの取材は拒否。記者が話を聞こうとすると走って逃げることもあるそうだ。本人の姿が見えないままに(間接的に人づてに聞く話が)断片的に駆け巡る・・・
首相を退任した後、表に出ないのは小泉氏の美学だともいう・・・(しかし、安倍政治のこと、福田首相のこと、北朝鮮問題の事、小泉改革の影の部分など)聞きたい事は山ほどある・・・国民の前で口を開く時ではないか」
まったく同感である。日頃私が考えてきた事と同じ事を考えている記者がいたということは嬉しい。ただし、与良氏と私とでは、政治家に気くばりをしなければならない政治記者と一納税者の違いがある。私はもっとストレートに文句が言える。オイ、小泉、隠れていないで出て来い、説明責任を果たせ、聞きたい事はまだあるぞ。テロ特措法はなんだったのか。朋友ブッシュ大統領とは連絡をとっているのか、まだ国会議員をやっているんだろう。巨額の歳費と特権を享受しているのだろう。国民の前で説明する義務がある。そう要求できる事である。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/10/01/#000551
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK42掲示板
フォローアップ: