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http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200709/sha2007092608.html
鳩山邦夫法相が25日、死刑執行をめぐる見解を法相再任前と後で修正し、波紋を広げている。安倍内閣総辞職直後の会見では「法相の署名なしでの死刑執行を検討しては?」と過激とも思える提言をぶち上げたが、福田内閣で再任後の会見では「今後省内で勉強したい」と後退させた。
鳩山氏は総裁選で麻生太郎氏陣営の選対本部長として先頭に立っていたため、福田内閣での再任は一種のサプライズ。退任の“置きみやげ”として過激提案をしたが、再任で現実路線に戻したとの見方が流れている。
鳩山氏は内閣総辞職後の会見で「問題提起だ」と断った上で、「法相に責任をおっかぶせる形ではなく、ベルトコンベヤーと言ってはいけないが乱数表のような自動的に客観的に(執行が)進む方法を考えてはどうか」などと発言した。
刑事訴訟法の規定で、死刑執行は法相の命令が必要。慎重な手続きの上で法相が署名する。
再任後の会見では「どの法相が何人死刑を執行したかが話題になるのはつらい」と漏らしたが、「法相が総合的判断をしないといけないということは分かる。省内で勉強したい」と述べるにとどめ、再任前の発言を事実上後退させた。ライバル陣営のキーマンを取り込む“福田流サプライズ”に最も驚いたのは鳩山氏だった!?
<関連記事>「毎日新聞」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070926k0000m040159000c.html
鳩山法相:死刑執行のあり方巡り勉強会開催の意向
福田内閣で再任された鳩山邦夫法相は25日夜、法務省内で記者会見し、死刑執行のあり方について「『この大臣はバンバン執行した、この大臣はしないタイプ』などと分かれるのはおかしい。できるだけ、粛々と行われる方法はないかと考えている」と述べたうえで、改善も視野に入れた勉強会を省内で設けたい意向を示した。
死刑執行はその重大性を考慮し特に慎重を期する必要があるとされており、法相の命令が必要となる。鳩山法相の発言の背景は、執行が行われなかった杉浦正健元法相時代(05年10月〜06年9月)と、計10人の執行命令書にサインした長勢甚遠前法相(06年9月〜今年8月)など、法相の信条や宗教的理由で左右される現状に対する疑問があるとみられる。
一方、再任が決まる前の同日午前にあった会見で「(死刑確定の)順番なのか、乱数表なのか分からないが、客観性のある何かで事柄が自動的に進んでいけば『次の執行は誰』という話にならない」などと述べたが、夜の会見では「乱数表などと言ったのは少し反省している」と表現を修正した。【坂本高志】
毎日新聞 2007年9月25日 23時37分 (最終更新時間 9月26日 0時07分)
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