★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK42 > 407.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2007年09月23日
福田氏が自民党総裁選で勝利
自民党総裁選は330-197で福田氏が勝利し、25日に予定されている首班指名で第91代内閣総理大臣に選出される見込みです。地方票でも76-65と麻生氏の善戦が目立ちましたが、脱派閥組が相当に出たことも、最終局面で党内にも揺り戻しの動きがかかったものとみられます。
最近の自民党総裁選では、有力とされた候補が極端に政策発言を抑え、波風が立たないように務めます。それは余計な風を吹かせて選挙を混乱させないため、という理屈は分かりますが、それは守勢の考え方であり、一国の総理を選ぶ選挙でまともな政策論争がない、その現状がこのままで良いとはとても思えません。
一つに自民党議員の中にある、強者に乗る流れが流動性を低め、票読みの段階から趨勢を決している現状があります。国政に携わる政治家は地方議会の統率者であり、県連の代表を務めてもいます。県連の代表が強者に乗れば、県は自然と強者に纏まる方向になり、総取り方式では県の票全体が強者に集まることにもなります。これではまともな選挙と呼ぶのに相応しくない方式です。
これが自民党内だけで留まる話であれば、それでも良いでしょう。しかし日本の首相を決める選挙であれば、少なくとも選挙前日までは各政治家が特定候補への支持などを表明すべきでないでしょう。そうすれば、各候補とも政策で党員を惹きつけるしかなく、もっと選挙戦が有用なものとなるはずです。これらは党規で解決できる話であり、結局勝ち馬に乗るような輩ばかりとなると、自民党自体の魅力も薄れるということを知るべきでしょう。
麻生氏クーデター説があるようですが、その詳細は分かりませんが、禅譲を狙っていた麻生氏があえて積極的な行動に出る可能性は皆無です。かつて私は『安倍氏によるささやかな復讐』という話をしましたが、これは安倍氏側の感情であり、麻生氏は臨時国会終盤まで安倍氏を支える覚悟でいたはずです。辞任の決断を覆せなかった幹事長としての責任はありますが、麻生氏だけに罪を押し付けた辺りに、清和会系の候補で纏めたいとする、強固な意志が働いたものがそうした説になったのでしょう。
福田氏には正直、危険な匂いもしています。官房長官時代、小泉人気に隠れてあまり取り沙汰されませんでしたが、かなり危険な発言も行っています。調整型とも言われますし、温厚な性格とも見られがちですが、本当は頑固で依怙地とも言われます。急所をつかれた質問の時の応答で、早口になったり、感情的になったりすることも、首相の質としては少し心許ないものも感じます。
特にメディア戦略上、今はぶら下がり取材で生の声を届けることが、首相の責務となっています。記者の質問に耐えられるのか?福田氏が仮面を被り続けられるのか?は、取り巻きにどれだけ優秀な人材をそろえられるのか、ということにもかかってくるのでしょうね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK42掲示板
フォローアップ: