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自民総裁選、どっちが親安倍?、親小泉?
23日投開票の自民党総裁選で、福田康夫元官房長官(71)と麻生太郎幹事長(66)のスタンスの違いが次第に広がりつつある。福田氏は小泉純一郎前首相の構造改革路線を強く打ち出す一方、安倍晋三首相の「戦後レジーム脱却」路線には否定的だ。これに対して、麻生氏は小泉路線の修正を訴え、安倍路線は高く評価する。同じ系譜にある小泉−安倍両政権の評価が分かれたことで、総裁選は複雑な様相を帯びている。
「小泉改革はすごい改革をした。50年、100年続いた制度を根幹から変えてしまった」
「小泉内閣があれほど大きな改革を成功させたのは国民の信頼があったからだ」
福田氏は17日の大阪市での街頭演説で小泉氏を礼賛した。小泉路線への傾倒は日増しに強まる傾向にある。小泉内閣の官房長官を長く務めたので当然ともいえるが、平成16年5月にたもとを分かつ形で辞任しただけに違和感はぬぐえない。
福田氏が小泉路線を打ち出すのは、各種世論調査で安倍首相の政治路線の変更を求める声が強い一方、小泉氏の構造改革路線への評価が依然として高いことがある。
加えて、これまで安倍首相を支持しながら福田氏支持に転じた議員には、「福田氏が小泉改革を支持しなければ(同氏を支持する)大義を失う」(若手)との事情もあるようだ。衆院当選1回の「小泉チルドレン」の支持を取り付けるには小泉氏の看板は下ろせないとの事情もある。
一方、福田氏は、対北朝鮮外交で首相の「圧力」路線から「対話」路線への転換を表明。首相が進めてきた教育再生や憲法改正、集団的自衛権の解釈変更などに言及したことはない。もともと安倍首相とは相性が悪いこともあり、「福田政権になれば安倍路線は全否定される」(中堅)との見方が強い。
× × ×
麻生氏は安倍政権を「9カ月間で教育基本法改正や防衛庁の省昇格、国民投票法など難しい法律を次々に成立させた。後世に高く評価されるはずだ」と絶賛する。
麻生氏は昨年の総裁選で首相の対抗馬だったが、政権発足後は外相、幹事長を務め、「AAライン」と呼ばれるほど緊密に連携した。もともと文教族で教育改革に熱心だった上、外相として外交政策を首相と二人三脚で進めてきたこともあり、「安倍路線の否定」は自己否定につながるのだ。
その一方で、小泉構造改革については「継承する」と言いながらも、地域格差問題では「光が強ければ影も色濃くでる」「改革の痛みには鎮痛剤や輸血などの手当ても必要だ」と修正を強調。参院選の敗因も「小泉政権から引き継いだ負の遺産が大きなマイナス要因」と断じている。
党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)な麻生氏が地方党員の支持を得るには「経済政策の軌道修正は不可避」との読みがある。加えて、麻生氏は総務相時代に郵政民営化などをめぐり、小泉氏のブレーンである竹中平蔵経済財政担当相(当時)と激しく対立。竹中氏と親しい中川秀直前幹事長とも仲が悪く、小泉改革を全面支持するわけにはいかないようだ。
ただ、麻生氏の誤算は、首相の突然の辞任表明で安倍政権への信頼感が低下してしまったことだ。加えて、首相の出身派閥である町村派が丸ごと福田氏支持に回り、安倍首相が影響力を行使できなかったことも苦戦の原因となっている。http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070918/shs070918002.htm
(2007/09/18 23:39)
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