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今日は多分仕事の都合で、出張先で朝を迎えているだろう。だから、この永田町徒然草を昨日予めセットしておいた。こういうことは避けるようにしたいとは思っているが、モバイルのコンピュータを買わなければならないのでご了承願いたい。今年中には、モバイルのコンピュータをぜひ買いたいものである。主張先や旅行先で書くと家で書くものとはひと味違ったものが書けるかもしれない。
今回の自民党総裁選は、自民党にとって失敗作だった。自民党は頭さえ変えれば、“振り子の原理”でなんとか凌げると思っているようであるが、そんなに事態は甘くはない。先に行われた参議院選挙の敗因は、かなり深いところに原因がある。そのことに思いを至している自民党の国会議員は少ないようである。私は参議院選挙の前や最中に、自民党や公明党は政権担当能力がないと国民は思い始めていると何度も指摘した。予想できないことは起こるものである。不注意といわれても仕方がないような不祥事も起こるものである。しかし、それが問題ではないのである。そういう事態が生じたとき、どのように対処するかということで実力が試されるのである。
今回の安倍首相の唐突な辞任は、自民党や公明党にとって予想もできなかった不祥事であろう。しかし、それを責めるつもりはない。想定外のことが起こることはこの世の常である。なんでも想定内のことだと嘯(うそぶ)いていたのは、ITバブルの象徴であったホリエモンの尊大さの裏返しでしかない。安倍首相の突然の辞任を受けて、どのように対処するかが自民党の実力なのである。そこを国民は見ているのである。福田氏のパフォーマンスも、麻生氏のパフォーマンスも、残念ながらお粗末極まりない。福田氏が多分勝つのであろうが、今回の総裁選挙で自民党は国民の信用を獲得することはできないであろう。
それにしても、麻生氏のあのパフォーマンスはいったいなんだといいたい。本人はかなり国民に受けているようだと錯覚しているようであるが、国民を馬鹿にしたど派手なパフォーマンスに多くの国民は反吐をもようしているのではないか。国民のものごとを見る目は、麻生氏が考えるよりはるかに肥えている。国民を舐めてはいけない。福田氏のあの態度や物のいいようには、自民党が反省して出直すという雰囲気を国民は感じることはできない。まあ、揃いも揃って、どちらもいい“キャラ”である。自民党は己の危機にも対応能力を失った。こんな政党が国家や国民の危機に対応能力をもっているとはとうてい思えない。言い換えれば、自民党には政権担当能力がないという証左なのである。
それでは、また明日。
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