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2007年09月18日
日朝平壌宣言の交渉過程を検証せよ
小泉前首相が逃げていく。しかし逃がすわけにはいかない。どうしても問いたださねばならない事がある。それは、一つはブッシュ大統領のイラク戦争を支持した背景である。もう一つは日朝平壌宣言の交渉過程における裏取引についてである。野党は福田政権が発足すれば、真っ先にこれら二つの小泉外交の検証を求めるべきだ。
このうち、イラク戦争を支持した背景の検証は、安倍首相が国会答弁でこれを約した。だから野党は福田政権に対し、それを誠実に実行せよと迫ればよい。福田政権から約束を取り付ければいい。
今日のブログは日朝平壌宣言の裏に隠された小泉前首相と金正日との裏取引について書く。私はイラク戦争を支持した背景よりも、日朝平壌宣言の交渉過程の方がはるかに重大だと思っている。なぜならばイラク戦争支持は対米従属のなれの果てということで衆目は一致しているからだ。しかし突然の訪朝と性急な日朝平壌宣言の合意の背景はあまりにも不透明だ。北朝鮮との裏取引があったに違いない。私はその事実を情報通から聞いている。そうだとすれば小泉前首相と外務省は拉致被害者家族を裏切り、騙し続けた事になる。人道にもとる仕業である。
18日の各紙は、9月17日で日朝平壌宣言からはやくも5年たったということで、特集記事を組んでいた。そのいずれもが拉致問題については解決の筋道がまったくたたないとしている。それは当たり前だ。すでに密約があり、それを破った日本は負い目があるからだ。強く出る事の出来ない事情があるにも関わらず、世論におされて強硬姿勢をとらざるをえないからだ。
これに関連し、18日の新聞に小さな記事がのっていた。北朝鮮の平壌放送の論評である。それは拉致問題は解決済みだとした上で、日朝平壌宣言の事を「新世紀の朝日両国人民の利益、時代の流れに合致する歴史的な文書である」と高く評価し、宣言は今でも有効であると、改めて繰り返した。
ここまで北朝鮮が平壌宣言を評価し、こだわるのはその理由がある。つまり小泉前首相は平壌宣言に合意する過程で、拉致問題の解決を曖昧にしたまま国交正常化と総額3兆円とも言われる経済援助を約束したのだ。
拉致問題の完全な解決など小泉前首相は最初から求めていなかった。何人かを連れて帰れば、それで日本国民は納得するとギャンブルに出たのだ。そして金正日に対して援助と国交正常化を約束してきたのだ。ところが国内の反応がそれを許さなかった。だから動きが取れなくなった。ギャンブルに負けたのだ。世論に押されて北朝鮮に対し密約を破ってしまったのだ。だから北朝鮮は「拉致問題は解決済み」だと繰り返して言っているのだ。日朝平壌宣言を高く評価するのはその背景にある密約、すなわち日本の援助を早くよこせといっているのだ。
拉致被害者家族の最大の間違いは、北朝鮮に対する強硬姿勢をとり続けている事だ。誰に入れ知恵されたか知らないが、制裁の一点張りになってしまった。これは大きな間違いだ。拉致被害者家族が迫るのは、北朝鮮ではなく日本政府だ。小泉前首相だ。制裁でも対話でも何でもいいから拉致された家族を取り戻してくれ、国交正常化でも経済援助でも何でも許すから、拉致家族を救ってくれ。北朝鮮が拉致家族を返してくれるなら、どんな譲歩をしてもよい。貴方が約束してきたのだ。貴方の手で取り返して来てくれ。もう一度金正日と直談判してきてくれ。こう言って小泉前首相に迫るべきなのだ。
小泉前首相や外務省は正直にすべてを白状すべきなのだ。そこから新しい交渉が始まる。交渉の進展に期待が持てる。これ以上拉致家族の心を弄んではいけない。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/09/18/#000536
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