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昨日は、和歌山県新宮市内で「国政」「年金」を中心に話をした。隣町の那智勝浦町からも、「グリーンピア南紀」の行方を憂える人々がやってきて、講演後の交流会もこの問題で持ちきりだった。昨年5月に調査に出かけ、「年金記録問題」で揺れ始めた厚生労働委員会で取り上げ、さらに予算委員会の「政治とカネ」問題の集中質疑で取り上げ、6月には民主・共産・社民でつくる超党派の「公共事業チェック議員の会」で現地視察団を編成して調査をした。参議院選挙が終わり、安倍総理が辞任して、この問題はどうなっていくのかに関心が集まった。
「福田vs麻生」という何とも食えない自民党総裁選の一騎討ちは、案の定、新聞紙面を占有して、自民党支持率を上昇させている。安倍内閣の幹事長だった麻生氏に対して、「政策転換」を匂わせる福田氏という構図だ。「幕が開いたら終わっていた」と揶揄される総裁選で福田康夫内閣総理大臣が誕生したら、「小泉・竹中」構造改革路線で規制緩和・市場主義一辺倒で行ってきたことの「現実」が、この政権にとって最大の障害物になるだろう。
「靖国神社には参拝しない」と明言し、「国立追悼施設の必要性」を説いてきた福田氏は、アジア外交においては「あいまい作戦」をとってきた「小泉孤立主義」から大きく転換するだろう。「歴史観」は何も、アジア各国と話しをする時にのみ必要となるものではない。福田氏自身の「歴史観」を問うことで、たとえば沖縄戦での「集団自決」に関する「軍の関与」を削除すべしとした教科書検定について
どう判断するのか。沖縄では29日(土)にこの「教科書検定の撤回」を求めて5万人集会が開催される。各市町村では自治体をあげて集会の成功に協力する態勢が出来上がり、自民党・公明党の与党も含めて「超党派」で抗議の声があがろうとしている。さあ、新政権はどのように「安倍政権と文部官僚の暴走」の後始末をするのか。
年金記録問題については、何度も書き続けてきているので繰り返さないが「5000万件」の名寄せではまったく解決しない「棄てられた年金記録」の問題を追及するつもりだ。社会保険庁の「着服問題」に目を奪われていて、厚生労働省年金局の無責任な「年金積立金150兆円」の運用の行方にチェックを入れる作業が本命だが「グリーピア南紀」が「年金施設」とほど遠いデペロッパーに叩き売られてしまっている現状も黙視しえない。
そして、医療だ。このブログの読者の皆さんで見落としている人には『病院の灯を消すな--島根からの報告』を是非読んでいただきたい。病院が地方都市で次々と消えようとしている今、残っている時間は少ない。また、75歳以上のお年寄りだけを対象とした「後期医療保険制度」の実施も、何とかして止めなければならない。障害者自立支援法は、障害者の暮らしと福祉現場の財政を圧迫している。財務省と厚生労働省が行ってきた社会保障の見直しの「毒」が方々にまわり始めている今、きちんと政治が手を打たなければならない。
最後に、印象深い話をひとつ。2003年春、世界中の反対を押し切ってアメリカがイラク攻撃に入ろうとしていた時のこと、内閣官房長官だった福田氏と私はエレベータの中でふたりだけになった。「靖国問題」をはじめ党としての要請を官邸に持っていく時に話していたので、私の方から声をかけた。「いよいよ、戦争ですね」、福田氏は私の方を見ながら首を傾げながら「あなたと、私の戦争ですか」と答えたのだ。「いやいや、アメリカの戦争がもうすぐ始まるということですよ」と返したが、そこでエレベータの扉が開いた。この時のやりとりを、最近何度か思い出している。官邸を預かる官房長官だから、日本政府の戦争支持を追及することになるはずの私から、先に「宣戦布告」を受けたと勘違いしたのだろうか。あるいは、「戦争」ということが「イラク」と直結していなかったのか。謎解きは、後日にゆずることとする
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