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http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2007/10/13/20071013ddm005010143000c.html
「衆院選挙は、最終の決戦の場だと私は認識している」。11日、東京都内で開かれた連合定期大会で、民主党の小沢一郎代表は一言ずつ口を引き結びながら、政権交代への決意を語った。
小沢氏は91年6月に心臓病で倒れて以来健康不安を抱え、代表就任後の昨年9月にも入院した。参院選の際も敗北したら議員辞職する意向を示した。今回の「最終決戦」発言に対して、小沢氏は本気で思い詰めている、というのが党内の受け止め方だ。
福田政権が発足した翌日の9月26日。小沢氏はほとんど出席したことがない「次の内閣」会議に出席し、突然「マニフェストで法案にできるものは10月12日までに全部まとめろ」と発言した。次々と担当閣僚を名指しして法案の進行状況をチェックした。出席者の一人は「鬼気迫るものを感じた」という。
「ほんの一部、違う意見を言う人もいるかな。どうしても嫌なら離党するしかない」
10日の会見で、自らが主張するアフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)参加について、党内に異論があることを問われると、小沢氏は感情をあらわにした。
その夜、小沢氏は都内の中華料理店で衆院2、3回生の若手との懇親会に出席した。酒席は中座することが多いが、約1時間半、すべてのテーブルを回って出席者にビールをついだ。
しかし党内には小沢氏の決意に対して「焦りすぎだ」と、違和感を抱く中堅・若手議員もいる。政権交代を意識するあまり与党との対決姿勢を強調するのは得策ではないとの意見がくすぶる。
小沢氏は長島昭久衆院議員にビールをつぎ、語りかけた。「(新テロ対策特別措置法の対案を)しっかりまとめれば、(師弟の)杯くらいは交わしてやるよ」
長島氏はISAF参加論に疑問を呈した前原誠司副代表と近い。小沢氏は最終決戦を前に「ほんの一部」の異論も気になっている。
◇福田氏「低姿勢疲れ」も
今週の福田康夫首相は衆院の予算委、決算行政監視委と3日半も委員会の答弁席に座った。
10日の予算委。首相は官房長官時代の03年、海上自衛隊から米補給艦への給油量について誤った答弁をし、これに関して民主党の菅直人代表代行から詰め寄られた。
首相は「情報を間違って入手した。おわび申し上げなければならない」と陳謝し、「おわび」を3度も繰り返す平身低頭ぶりを見せた。
一方、同党の馬淵澄夫氏の質問に対しては態度が変わった。同氏は首相の父・福田赳夫元首相が口にした「政治は最高の道徳」を持ち出しながら、首相自身の「政治とカネ」問題を追及した。
「不正をすると考えるのなら、政治家なんかやってませんよ」
「『政治とカネ』の問題は野党にもある。まあ、ひとつ協力していい政治を実現するよう努力しましょう」。執拗(しつよう)な追及に最後は吐き捨てるような口調になった。
首相は官房長官時代、しばしば言動に頑固さや気の短さも見せた。今週はさすがに「低姿勢疲れ」をのぞかせる場面もあった。
12日、決算行政委での田中真紀子元外相との質疑では、田中氏の「安倍・康夫内閣だ」などの挑発に乗ることもなく、「そのくらいお分かりになるでしょ?」などといなす場面もあった。
対決を終えた両者の感想はこうである。
首相「やっぱり元気いいですね。本当、たじたじでしたよ。以上」
田中氏「抱きついて、足をバーンとけり上げる。そういうタイプの方ですよ。ああいう逃げ方をしている時は、あの方は結構、興奮状態にあると思った方がよろしいと思います」=毎週土曜日掲載
毎日新聞 2007年10月13日 東京朝刊
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