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永田町コンフィデンシャル 第13回(2007年10月02日)
いつまでも反対だけの共産党ではない
ゲスト:市田忠義氏(日本共産党書記局長)
先の参院選の結果生じたねじれ国会では、日本共産党の存在感がいやがおうにも大きくなる。第一党になったとはいえ民主党は、参院で過半数を占めるためには、共産党との連携が不可欠となるからだ。
共産党の市田書記局長は、「いつまでも反対、反対だけではない。私たちはいつでも声がかかるのを待っている」と語り、野党共闘に柔軟に応じる姿勢を見せた。また、年金問題などは、全党一致で国民の不安解消と早期の解決に当たるべきとも語る。
市田氏は、先の参議院選挙での自民党の敗北を、小泉政権から続いていた弱肉強食の構造改革路線に対して、国民がノーを突きつけた結果と分析する。しかし、民主党の躍進もまた、民主党に対する期待感というよりも、自公政権批判の受け皿としての意味が強く、あれだけでは国民が自民党にお灸をすえたに過ぎないとも語る。
参院選の敗北と安倍首相の辞任を受けて発足した福田内閣に、野党と話し合い、国会を建設的に運営する意欲があることに、市田氏は一定の評価を与える。
共産党が、次回の衆議院選挙からは小選挙区では候補者を絞り込むことについては、あくまで現在の党の力量を考えての主体的な戦略転換であり、民主党などへの配慮ではないと市田氏は釘を刺す。
市田氏はまた、地方議会で大きな存在感を持つ共産党の行政に対する監視能力などは高く評価されているが、地方での評価が国政への評価に積み上げられないと、自省の念を込めて語る。
「評価の低さは、『共産党』という党名に対するアレルギーではないか?」と問われた市田氏は、戦前から党名を変えずに存続している政党は日本共産党だけであり、体制に翼賛した他党が改名するしかない中で、戦争に命をかけて反対した党として党名が変わらなかった歴史に誇りを持ちたいと語り、党名変更の可能性を一蹴する。
今回は、政局のキャスティングボードを握った日本共産党の市田氏に、国会運営から、党の歴史的政策転換まで、幅広く話を聞いた。
http://www.videonews.com/charged/nagata/011020/001167.php
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