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(回答先: 農家切り捨て論のウソ 小手先の保護政策が日本の農業を“自壊”に導く 投稿者 てんさい(い) 日時 2007 年 10 月 11 日 18:10:30)
>農家最前線の戦力はじじばばだ。
>子どもは都市にでてサラリーマンをするのが普通。
どうして「じじばば」になってしまったのか、どうして若者が農業をきらうのかをよく考えてみて
ください。
問題の本質は農業では、飯が食えないからです。兼業農家が多くなったのも農業だけでは
飯が食えないからです。
リストラ人のなかには、農業をやってみたいと思っている人がたくさんいます。でもやりたくて
も出来ないのです。
私も出来ればやってみたいと思う時期もありました。
何故、農業では飯が食えないか。中国産のほうが安いからです。
日本の食料自給率は、20年以上前から下がり続け、ここ10年ばかり約40%台がずーっと
続いています。農水省が食料自給率を高める努力をしていますが、改善の兆しがありません。
私たちは、せめて生鮮野菜くらい安心して国内産を食べたいと思う。
私は埼玉県に住んでいます。埼玉県には深谷ねぎというねぎの産地でもありますが、一時
期スーパーに中国産ねぎしか売っていない時がありました。(最近中国産の生鮮野菜に、日
本では禁止農薬や基準量を越える残留農薬などの問題が多発したためか、中国産ねぎが店
頭に並ばなくなりましたが)。要するに庶民の収入が減少し、庶民は少しでも安いものを求め
ざるを得ない、中国産のほうが安いからです。
日常口にするものくらいは、国内産で信頼のおける食べ物をたべたくてもどうしても中国産に
依存しているのです。
安倍前首相は大規模農業をとりいれ、農業の株式会社を提案していました、問題はそんなこ
とでは解決しません。
問題はおおまかに二つあります。
人間は誰でもおなじようなものなら安いほうを求めます。それに拍車をかけているのは、庶民
の「収入が減った」ことにあります。生活防衛のため安い物を求めるのは当然の成り行きです。
もう一つは、為替レートにあります。
いまの為替レート(対USドル又は中国元)1ドル110〜120円は、車や精密機械や電子商
品などの輸出向け用のレートです。農業はいわば、為替レートの被害者です。
農業が採算に乗るためには、私の推測ですが1ドル140〜160円が妥当なところでしょう。
農業に補助金をだすことは、歓迎すべきことではありませんが、現状の為替レートが維持さ
れる限りやむをえない。小沢代表の農業補助はバラマキだと非難する専門家や経済学者
も批判する多い、皮相的な見方です。
神門教授は、自ら農業問題の専門家らしいですね。
”農業問題に長年取り組んできた私のような立場からすれば、ちゃんちゃらおかしい話です。
第一、あれは大衆迎合的なマスコミが作り上げた・・・・・。”
彼は農業問題に長年取り組んだにしては、この程度のちゃんちゃらおかしい話が多いのは
お気の毒ですね。
為替の問題はきわめて重要ですが、経済の専門家も政治家もこの問題には一切触れようと
しない。無知なのか、深く考えようとしないのか、それともタブーなのか。
為替問題は問題が多岐にわたり長くなりますので次の機会に書きます。
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