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http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20071010/p1 から転載。
2007-10-10■[news]共産党の影響度
コメント欄で私に「共産党は候補を立ててこない」という話をした人が居ました。
私が前回の911衆議院議員選挙の選挙結果を眺めながら、8%ルールで共産党が候補を絞った場合の結果をぼんやりと眺めて、途中で「刺客候補と自民候補の取り扱い」に悩んだ末に中断・実質放棄していたのですが、JanJanにてシミュレートの結果がUpされているようなので、それを基に考えることにしました。
この件、共産党が選挙戦略を見直すという第一報をキャッチしたときに「小選挙区の公明候補が(共産党が候補を立てなかった場合)敗れる」という予測がされておりました。しかし、その選挙区では共産党が8%〜12%程度(うろ覚え)を持っていたために候補を立てないことはないのではないか、という結論を下さざるを得ませんでした。 公明以外で名指しされていた伊吹・自民党幹事長も、彼の選挙区の候補者は共産党の穀田議員なのです。彼が立候補しないということは、共産党が民主党に相当配慮しないとありえないでしょう*1。
そういった計算結果により、私は共産党は意外と候補者を絞ってこないと踏みました。
JanJanの結果もまあそんな感じです。
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得票率が8%未満の選挙区にかぎられるだけに、他党への影響は僅かかもしれません。ですが、自民党は前回の参院選で歴史的大敗をしています。次の衆院選がどのような状況になるか読めないいま、共産党票がどこに流れるのか、自民党にとっては懸念材料の一つといえそうです。
http://www.news.janjan.jp/election/0710/0710010263/1.php
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8%未満だからわずかなのか、8%未満が民主党に上乗せされても勝てないのかどうかはわかりません。最悪、何も起こらない可能性はあるようです。
無党派は動くか?1
革新無党派などは、いままで共産党が民主党の軍門に下るように働きかけてきたわけですが、今後はよりいっそう共産党に「候補を立てないように」働きかけてくる可能性は高いと思います。JanJanの予測が正しければ、共産党は約90選挙区(270-180)の小選挙区で候補を立ててくる可能性があると思います。これら90選挙区の選挙区事情を詳しく見る必要があるでしょうが、その選挙区でいっせいに反共運動を打ってくる可能性があります。
彼らにしてみれば、共産党の小選挙区からの撤退は、さらなる反共運動への動員に有利に働くでしょう。いままで全選挙区に展開しなければならなかったのですが、今回かなり狭くなったためです。
共産党への風当たりは、「自分の居る小選挙区に候補が立たなかったこと」への不満とあわせて結局変わらないとおもいます。
無党派は動くか?2
本当に無党派の人たちが、「共産党が民主党の勝利へのきっかけを作った」ことを評価し投票行動に移る、あるいは投票結果を反映させるかどうか、という問題の答が出ると思います。
その結果は投票率に影響するでしょう。その値により評価することになると思います。
共産党が大規模な撤退をした後も彼らが動かない場合、「自民党の延命装置は共産党ではなく無党派層だった。」というごく当たり前のことを繰り返すことになるかもしれません。もちろん、そんなことを言ったら無党派層がそっぽを向くわけで、そんな事実はとてもいえないわけですが*2。
民主党はどこにアピールをするか
共産党と表立って連合はできない(党内事情*3のため)ので、意外と無党派にアピールする可能性がたかいと思います。
つまりは民主党の戦術は普通にいけばいつもどおり、と。
民主党は共産党のために動くか?
民主党が共産党のために動く、つまりこれからの国会論戦で共産党の路線に対抗しない路線を取り、次回の衆議院議員選挙のマニフェストに共産党の路線とあまり乖離しないことをかかげ、共産党に再び「共闘が可能である」という結論を出させることをするかどうか、ということについて述べます。
小沢一郎氏が体調不良で倒れたら動く可能性は低くなると思います。それ以外では可能性はまだあると思います。
彼が勝利のために共産党まっさおの公約を掲げるという可能性は十分あります。なにせ石原都知事だってそれはしたわけですし。その後の踏みにじりっぷりが豪快ですけど。まぁ、都民が普通だったらその程度は織り込んでいたでしょう。
しかし、党内意見は幅が広いので、その集約に手間取る可能性がとても高いなと思います。まぁ、隣の政党の事情にあまり立ち入ることはよくないかなとは思いますが。
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*1:穀田氏の台所事情によってはもちろん立候補しないということもあるでしょうが。重複立候補の場合、供託金は比例の800万?でよかったと思いますので、小選挙区の300万?は払わなくてよかったようなおぼえがあります。
*2:保守派の論壇で、彼らが「サイレンとマジョリティは自民党の支持だ」といってもたいした反発はなかったので、その程度のことは大丈夫と考えるのが普通でしょう。しかし、自称サイレントな人が私を見て反発を覚えるかな、と思います。
*3:前原派はその政治信条から共産党と相容れない、鳩山派はその家柄から共産党と相容れない、労組等は同族嫌悪で共産党と相容れない、など、妄想する限りでは彼らが共産党と組む理由はない。
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【関連記事】
共産党の方針転換で、かわる衆院選シミュレーション(1)【JANJAN】
http://www.news.janjan.jp/election/0709/0709220793/1.php
共産党の方針転換で、かわる衆院選シミュレーション(2)【JANJAN】
http://www.news.janjan.jp/election/0710/0710010263/1.php
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