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いまや首相の「忠犬ハチ公」 鳩山法相が豹変した理由は
2007年10月11日 週刊文春
十月三日の衆院本会議での代表質問を皮切りに、「ねじれ国会」の論戦がスタートした。七十一歳の新首相は激しい野次も柳に風と受け流し、ひたすら低姿勢で野党に協議を呼び掛けた。羽賀研二がひと頃売り物にした「誠意大将軍」ならぬ「内閣誠意大臣」。答弁も丁寧そのものだった。
「答弁を続ける福田康夫首相を横目に、ひな壇の閣僚たちはひそひそ話を交わしたり、資料を読み込んだりと、思い思いに時間を過ごしたが、唯一人、演壇に体を向け身じろぎもせず答弁に聞き入っていた閣僚がいる。鳩山邦夫法相です」(政治部デスク)
誠意の裏に負い目あり。鳩山氏が忠犬ハチ公のようなけなげな態度を取ったのは二重の負い目からだという。
福田氏と麻生太郎前幹事長の一騎打ちとなった九月の自民党総裁選で、鳩山氏は麻生陣営の選対本部長を務め、八派閥から支持を取り付けた福田氏を「派閥の足し算、密室の話し合いで首相が決まっては国民の信頼を得ることはできない」とこき下ろしたこともある。加えて、今回の代表質問では鳩山氏の死刑制度をめぐる発言が野党の追及を受けていた。「お別れ会見」のつもりで臨んだ九月の安倍内閣総辞職後の記者会見で「誰も死刑執行を署名したいとは思わない。法相に責任をおっかぶせる形ではなく、自動的に客観的に進む方法を考えたらどうか」などと語ったことが、「法相の資格も人間の資格もない」(亀井静香国民新党代表代行)と強い批判を浴びたのである。
「総裁選で敵対したにもかかわらず再任してくれた首相が、自分の発言で矢面に立たされている。いかに当選十回のベテランでも身が縮む思いでしょう」(前出・デスク)
鳩山氏はもう一つ、問題を抱えている。古賀誠党選対委員長との確執だ。鳩山氏は母方の祖父の石橋正二郎(ブリヂストン創業者)の出身地・衆院福岡六区に選挙区を移したばかり。中選挙区時代にここを選挙区にしていた古賀氏の側面支援が何としても欲しいところだが、「古賀、麻生両氏は知る人ぞ知る犬猿の仲。『麻生と組むなら俺は知らん』ということでしょう。地元の会合で一緒になっても、古賀さんは鳩山さんと目を合わそうともしない」(党関係者)。一方、麻生グループの一部から「もっとやってくれると思っていた」という声もあり、頼みの綱は「誠意大将軍」だけのようだ。
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