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http://ameblo.jp/jiji-tsurezure/entry-10050346374.html から転載。
共産党は「都合のいいコマ」か?
テーマ:ブログ
前回の私の主張(http://ameblo.jp/jiji-tsurezure/entry-10046738895.html)は、こうであった。共産党の選挙戦術の転換は百害あって一利もない。その理由は、今回の戦術転換は、あくまで共産党独自の判断であり(志位委員長、市田書記局長などがいたるところでそれを述べている)、民主党との協議の結果ではない。これは民主党からすれば、共産党に対して何の恩義も着せられていない。だから、仮に、民主党中心の政権交代が行われたとしても、民主党は、共産党に対して、何の配慮(閣僚のポストを譲ることや共産党の主張を政策に組み入れることなど)をする必要はない。よって、今回の戦術転換は、共産党にとって、何の利益もない。
この間の情勢は、私の主張をさらに根拠付けることとなった。
小沢一郎氏は9月11日の記者会見で、「国民新党であれどこであれ、自民党に勝てる候補であれば、民主党の候補にこだわらない」と言い、赤松宏隆氏(民主党選挙対策責任者)に、政党間協議を進めるように指示した。(毎日新聞 ウェブ版 9月12日
東京 朝刊)
この指示を受け赤松氏は、国民新党の亀井久興幹事長と会談した。NHKニュース9月15日0時12分は、この会談の様子を次のように伝えている。
「・・・両氏(赤松・亀井両氏のこと)は衆議院選挙で与野党逆転を果たし、政権交代を実現するためには、小選挙区での候補の一本化など野党間の選挙協力が不可欠だとして、来週、社民党と新党日本にも呼びかけ、野党4党の選挙協力を進めることで一致しました」
このように、民主党は、選挙協力や政権共闘の対象に共産党を含めていない。
しかし、この数時間後のNHKニュースは我々を驚かす。NHKニュース9月15日7時39分は次のように言う。
「・・・民主党の山岡国対委員長は、自民党の新しい総裁が決まったあと、衆・参両院で行われる指名選挙について『さきの参議院選挙で示された国民の意思は自民・公明の連立政権の否定であり、野党が一致して政権を担うべきだ」として3党(注ー共産、社民、国民新のこと)に、小沢代表への投票を呼びかけることになりました。」
民主党は、選挙協力や政権共闘からは、共産党を排除しているにもかかわらず、首班指名など民主党の独力では過半数を維持できないときには、「野党が一致して政権を担うべきだ」と、今度は、共産党も協力の仲間に入れる。
つまり、民主党にとってみたら、共産党は、票をくれる「都合にいい存在」、「都合のいいコマ」に過ぎない。
たとえば、民主党は、共産党が小選挙区で単独で候補を出せば、「邪魔だ」と言い(現に民主党御用学者 後房雄氏ははっきりとそう述べている。)、協調行動をとろうとすれば、対話の窓を閉める。(愛知県知事選などがそのいい例である。後氏と同じく、民主党御用学者である山口二郎氏は、7月17日付毎日新聞や『SAPIO』8月22日、9月5日号で、『愛知県知事選で与党を勝たせてのは共産党だ」などと言っているが、これは、事実の前に目を閉ざす者の妄言である。)
これが民主党の共産党に対する態度だ。共産党が、このご都合主義政党に弄ばれることなどあってはならない。それは、かつて、「政権欲しさ」のあまりに、小沢一郎氏に散々弄ばれ、その結果として、消滅した、日本社会党の「いつか来た道」を歩くことにつながってしまうのである。
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