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先刻、12時45分から社民党代議士会が始まり、13時から始まる衆議院本会議にそなえていた。今日は、9月10日の衆議院本会議で20分の所信表明演説で「日本の将来のために、子どもたちのために続投」と表明したばかりだった。この安倍所信表明演説に対して、今日は民主党・鳩山由紀夫幹事長(30分)、自民党・麻生太郎幹事長(30分)、長妻昭議員(30分)の質問と答弁が待っていた。参議院選挙後の重要な場面である。そして、明日は、公明・共産・社民各党の質疑と答弁、さらに参議院本会議での代表質問、明後日も参議院本会議が続く。来週からは、衆参で予算委員会で安倍総理は答弁に立つ予定だった。
これから記者会見で辞任理由を述べると言うが、世にも幼稚にしてルール違反もはなはだしい「試合放棄」である。辞任するなら、さっさと選挙後に辞めるという選択もあった。ところが、国会を召集して中身は薄いとはいえ20分の所信表明演説を行って、「続投」を国会で宣言して、これに対しての質疑の前に逃げ出すというのでは、「試合放棄」以外の何物でもない。議会史上、こんな幼稚で社会人のイロハをわきまえない「総理辞任」は聞いたことがないし、「美しい国づくり」や「規範意識」などと祖父の代の蔵の中から持ち出した空疎な言葉も、一瞬にして干からびてしまった。海外にもこのニュースは流れているが、「テロ特別措置法の延長問題について小沢党首が党首会談を断ってきたので辞任を決意した」との話も流れているが、午後2時からの記者会見をとりあえず見てみることとしよう。
「職を賭して」という言葉の意味がようやくわかった。総理大臣がこのような理解不能な形で辞任する国にいることに、恥ずかしい思いだ。
そして涙目の安倍総理が官邸に登場、辞職表明の記者会見を見た。とても「恥ずかしい国の総理」の発言は、聞くに耐えなかった。先に書いたように、辞任を決めたのは本日で、「小沢党首に党首会談を申し込んだが、残念ながら断られてしまった。残念だが実現をしない」という事態を受けて、「自らがケジメをつけて局面を打開しなければならない」と決意したと自らの口から語った。また「今の状況で国民の支持・信頼を得て前に進めていくのは困難」という表現はあるものの、安倍総理の頭の中には「インド洋での無料給油活動=テロ特別措置法」以外の問題意識は皆無だった。
総理に就任した時に掲げた「再チャレンジ」もなければ、「雇用」も「教育」もない。国民生活全体についての言及が何ひとつなく、「月曜日に所信表明をしておきながら、今日辞めるというのは無責任、逃げているのではないかという批判もあるが」との質問にも、「総理の職責は重いせのがある。述べたことを実行していくという責任が私にはある。政治的な困難を最小限にする…」などと抽象論に止まった。最後に「国民の信頼を得ることが出来なかった」とつぶやいたのみで、「職務放棄」についての国民にお詫びするという言葉もなかった。さらに、所信表明を20分しておいて、与野党の代表質問をドタキャンするようにして「試合放棄」するということへの謝罪もない。
なんという中途半端さ、無責任さ、また身勝手さだろうか。第2次安倍内閣に馳せ参じた官僚もたった2週間でお役御免となった。自民党総裁選で次期総裁を選出することになるのだろうが、衆議院では首班指名を受けても参議院では絶対に承認されない。国会を召集したとたんに、自民党政治は混沌とした泥沼に入りこむ。私たちは国会論戦の空白を許さず、参議院を中心にして必要な議論を要求していく。
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