2007.9.10（その２）
森田実の言わねばならぬ［543］
平和・自立・調和の日本をつくるために【366】
今日、臨時国会開会――民主党は「良識の府」の第１党らしく良識ある行動を心掛け、小沢代表が選挙で主張した「公正な政治」「まともな政治」を実行するべきである
参議院予算委員長、法務委員長人事の“わかりにくさ”に、あえて一言、物申す
毎日新聞９月８日付朝刊２面の記事〈小沢戦略のつまずき〉（須藤孝記者）にみる民主党の行動の“不明朗さ”についてのコメント
「ひとたび嘘をつくと記憶力が必要になる」（コルネイユ）
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まず毎日新聞記事(須藤孝記者)を紹介する。
《臨時国会運営のカギを握る参院予算委員長ポストは民主党の獲得が有力視されていたが、(略)民主党は…腰砕けとなり、協調路線で決着した。「重要な委員長ポストは取れ」との小沢一郎代表の指示は通らず、臨時国会で与党との対決路線を掲げる小沢氏の戦略は冒頭からつまずくことになった。
民主党は臨時国会で、野党が過半数を握る参院で、国政調査権を活用して政府・与党を追い込む戦略を描いていた。国政全般をテーマにできる予算委員会はその主戦場になるはずで、菅直人代表代行も「予算委では第１党が責任を持つべきだ」と主張していた。
しかし、輿石東参院議員会長は青木幹雄・前自民党参院議員会長との太いパイプを誇り、もともと一貫して自民党との対決より協調を重視。以前から「予算委員長は自民党に譲る」と周囲に漏らしていた。(略)》
輿石氏は「円満に終わったほうがいい」と混乱を避ける道を選んだ。(略)臨時国会開会を控え、民主党の与党との対決姿勢に疑問符がつく結末となった。》
この記事を読んで、今回の民主党のやり方に釈然としない感じをもつ人は少なくないと思う。
もう一つの注目ポストの法務委員長は、公明党がいままでと同様、つづけることになった。それも表面上はすんなりと決まったようだ。公明党の参院法務委員長はこれからもつづくことになったが、表面上、なんの議論もなかったことは、どう考えてもおかしい。参院常任委員長ポストの数も、いつの間にか自民党が１つ減って、公明党が１つ増えた。これも釈然としない。「良識の府」らしいやり方をとるべきだと思う。これからは不明朗なことはやめてもらいたい。
裏取引は日本の政治の悪弊である。7.29参院選以後の国会運営は明朗にやってほしいと思う。民主党は「良識の府」のリーダーとして公正で「まとも」な政治を心掛けるよう強く要望したい。
参議院民主党の事情に詳しい知人のジャーナリストによると、7.29参院選以後、参議院議長(江田五月氏)、議院運営委員長(西岡武夫氏)の人事が決定したとき、予算委員長は自民党から出すことについて、当時の青木幹雄自民党参院議員会長と輿石民主党議員会長および両党国対委員長(当時)の間で暗黙の合意が成立しており、この事情は民主党執行部も知っていたはず…、という。参院法務委員長ポストを公明党がとる話も、水面下で取引が行われたはずだという。これが真実だとすると、裏取引が行われていたことになる。繰り返すが、これからは、こんなことはやめてもらいたい。
真相は藪の中だが、人事に不明朗さがあったとの疑いは残る。その後の民主党の大げさなパフォーマンスはんなんだったのかという疑いも残る。
民主党には、小沢代表が参院選を通じて国民に訴えつづけた「公正な政治」「まともな政治」に対する国民の強い期待がある。今後は国民の期待を裏切らないでほしい。
今日、９月10日、臨時国会が開会する。民主党に対し「公正な政治」「まともな政治」を率先して実行することを、強く求めたい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03661.HTML
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