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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709100137.html
'07/9/10
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「美しい国とは、国民が豊かさを実感できる国」―。安倍晋三首相は十日の所信表明演説で、これまで憲法改正を筆頭に掲げてきた理念目標「美しい国づくり」の中身を微妙に“変質”させた。保守色が強い安倍カラーの後退といえそうだ。
首相は、昨年九月の就任直後の所信表明演説では「美しい国」の定義について「文化、伝統、自然、歴史を大切にする国」「規律を知る凜(りん)とした国」などと述べ、保守回帰的な政治姿勢を濃厚に打ち出した。
これに対し今回は「美しい国づくり」を「自律の精神、思いやり、温かさといった価値観を守り、伸ばすこと」「日々の生活で真の豊かさ、潤いを実感できるようにすること」と再定義。相変わらず抽象的だが、その中身は「生活重視」に様変わりした。
「美しい国」の使用回数も昨年九月の八回、今年一月の施政方針演説の七回が、今回は「むすび」の一回だけになった。
改憲への熱意もトーンダウン。一月には「国の姿、かたちを語る憲法改正の議論を深めるべきだ」と力を込めていたが、今回は「国民の期待に応える議論を希望する」と述べるにとどめた。「三年後の改正」を公言した参院選前の歯切れの良さもなかった。
また過去二回の演説では、政府が憲法解釈で禁じてきた集団的自衛権行使の容認へ向けた検討について言及。しかし今回は一切触れずじまい。「教育再生」のくだりでも、従来のキーワード「公共の精神」「地域や国に対する愛情」などが姿を消し、改正教育基本法などの成立を受けた改革促進の方向をアピールするだけにとどまった。
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