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いよいよ今日から臨時国会が始まる。現在の議席がもっとも新しい国民の審判を得た参議院である。直前の選挙で不信任を突きつけられた安倍首相がこの参議院に挑戦しようとしている。これは、少なくともわが国の憲政史上なかったことである。さあ、どうなるか。これは見ものである。
参議院選挙は政権選択の選挙でないなどと、自公“合体”政権は開き直っている。手続き的には確かにそうなのだが、参議院通常選挙は紛れもなく国政選挙である。国政選挙では、政権の是非が審判されるのである。手続き的には衆議院の議席に変化がないのだから、内閣不信任案は衆議院では通らない。ただそれだけのことである。ただ国民の審判が安倍首相にノーであることは選挙上明らかなのである。民主党をはじめとする野党は、国民の意思を戴して安倍首相と断固として対決していけばよい。
テロ特措法延長は、単なる一法律案の是非にとどまらない問題である。わが国のあり方を根本的に見詰め直す中で、この法律案の採決をしなければならない。テロを防止する上で、そもそもテロ特措法というのは有効なのか。日米同盟というのは、本当にわが国の国是とすべきなのか。わが国の国際貢献というのは、軍事的貢献をしなければ一人前とは本当にいえないのだろうか。私はわが国が軍事的行動に慎重であったとしても、国際的に非難されることはないと思っている。そもそも現在の国際社会で軍事的行動というのは、尊敬の対象なのだろうか。それは、アメリカのイラクにおける戦争をみれば明らかであろう。アフガニスタンに対する戦争も同じである。
それにしても、安倍首相は外遊先のオーストラリアで、おかしなことをいった。テレビでみる安倍首相の表情は、虚ろそのものである。言葉を並べているだけである。安倍首相がなぜテロ特措法を延長しなければならないのかという説得力ある気迫などまったく伝わってこない。こんなことで、国民のテロ特措法延長の同意を得ることは到底できないであろう。安倍内閣は、これからドンドン追い込まれていく。そんなことは当たり前のことなのだが、マスコミはさも重大事のように報道している。もういい加減にして欲しいといいたい。これからの推移はじっくりと注目していかなければならない。
それでは、また明日。
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