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連日のように報道される閣僚のスキャンダルが今日も続いている。台風の接近で、扱いは小さいが第2次改造内閣は国会の開幕を前にすでに濃霧に包まれた状態になっている。「改革」という汽笛はすでにきしんだ金属音になってしまい、「美しい国」という言葉も使えなくなった。「戦後レジーム」という言葉は、憲法 9条や人権感覚に向けられたものではなく、「政官財のトライアングル」の万年支配にどっぷりつかった政府・与党の姿を語る言葉にふさわしい。来週の10 日、14時から衆議院本会議で安倍総理の所信表明演説が始まる。所要時間はわずか20分のようだ。鉛筆なめなめ官邸関係者は、新聞の見出しになりそうな「キーワード」や「言い回し」の準備に余念がないところだろう。
自民党の強さとは、多様で雑多な意見を受け入れてきたところにあり、その人材は左右にまたがって幅広く重厚な奥行きをもっていた。ロッキード事件で政治不信が頂点に達すると、「クリーン三木」(三木武夫総理)が登場するという具合に自民党内で疑似政権交代を実現してきたところに、長期支配のパワーの原泉があった。
ところが、郵政民営化をめぐるドタバタ騒ぎは何のその「造反組」が復党し、その議論は煮詰まらないままに、「お互い仲間じゃないか」と結束する。
参議院選挙では野党第一党である民主党が躍進したが、多くの人が語るように「自民忌避」「与党拒否」の流れが奔流のように押し寄せた結果だった。過去の歴史を見ると、政治の場の議論を経て「政策」が是正されていくのではなく、人々の心の中に沈潜しているマグマが「一挙的破壊」に向けてなだれ込んでしまう恐れがある。だから、昨日も明日も同じように過ごしていては駄目で、政治の質的転換を求めて「論理的に明確で破壊をともなう創造」が必要だと感じている。
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