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2007年 09月 05日
海の向こうの「お友達内閣」
アルルの男・ヒロシです。
日本の安倍政権は、「お友達内閣」と評論家から揶揄されていますが、海の向こうのアメリカのブッシュ政権も負けず劣らずの「お友達内閣」です。
8月末に辞任した大統領首席補佐官のカール・ローヴは、ブッシュ家お抱えの選挙参謀で、父ブッシュの時代から共和党の活動家として鳴らしてきた人物、そして、同じく8月末に辞任を表明した、アルベルト・ゴンザレス司法長官は、司法長官をやるまえは、ホワイトハウスの法律顧問をしていた人物で、彼も元をただせば、ブッシュがテキサス州知事だったころからのつきあいでした。
ローヴとゴンザレスは、アメリカ国内の連邦判事の「思想検査」をやって、反共和党的なリベラル派の判事を大量に解雇した件で、夏休みに入る前から追いつめられていました。
司法省の元部下の「証言」がいろいろと出たりした結果、民主党主導の議会追及を逃れるために召喚状を出される前に辞任。
ローヴもゴンザレスも、しばらく鳴りを潜めたあとは、会社の取締役や企業コンサルタント、ロビイストとして復帰するのは目に見えています。アメリカは、権力者の不祥事にはつくづく甘い国なのです。
コンディ・ライスもゲイツ国防長官も、二人とも今はホワイトハウスというよりは、CFRの意向で外交と防衛を行っているようなもので、ブッシュが掲げるネオコン型の「中東民主化」路線は完全に破綻したと言っていいでしょう。
二日前にブッシュが、イラクを電撃訪問したのも、年末にかけての米兵一部撤退の話し合いをしたと私は考えています。共和党の長老議員で、9.11調査委員会のメンバーでもあるジョン・ワーナー上院議員が、「年末までに最低限で5000人の撤兵を」と強く主張し、場合によっては民主党に加勢すると表明していますから、ブッシュとしてもシンボリックな一部撤退をしようと考えていると思います。
ブッシュ政権の「お友達」というか、むしろ「総責任者」であるところの、チェイニー副大統領があとは残っているだけで、チェイニーの首を取るような動きには大手マスコミは出ないでしょう。安倍政権が、安倍首相がやめない限り混乱続きになるのと同じで、ブッシュ政権も政権の本当のトップであるチェイニー副大統領が失脚しない限りは、安定するわけがなかった。ゴンザレスやローブが止めても支持率が上がるわけもないし、イラン攻撃に踏み切ることもできないし、新しい「9.11」をアメリカで起こすわけにも行かない。
「アレックス・ジョーンズ」のサイトに掲載された、ポール・ジョゼフ・ワトソンの記事によると、ブッシュ政権の司法省の法律家(ロイヤー)をしていた人物が、チェイニーの側近であるデヴィッド・アディントン(前法律顧問・現主席スタッフ)に脅された、という記事が載っていました。これは、この法律家、ジャック・ゴールドスミスの著書「The Terror Presidency 」に出てくる話だそうです。
ワトソンの記事では、NSAの令状なしの盗聴操作の違憲性を指摘したゴールドスミスに対して、アディントン法律顧問は、「そのような意見をキミが押し通した結果、また米国本土でテロが起きた場合、その結果、大勢のアメリカ人が死んだ場合、それはキミの責任だ」と脅かしをかけたと書かれています。「テロで死ぬアメリカ人の血で君の手が汚れる」と言ったと記事は書いています。通常、盗聴捜査をする場合でも、法律に則ってFISA法廷という場所で、盗聴捜査を認めてもらう必要があるのですが、ブッシュ政権はゴンザレスを初めとしてそれを踏踏みにじってやりたい放題の盗聴をしていたようなのです。
アディントンは、チェイニーの公式の伝記の中で、9.11事件の直後に、「WTCは爆発物を詰め込まれていたに違いない」(they must have been "charged" with explosives)と発言したとされる人物だそうです。
このゴールドスミスの手記を民主党が取り上げて、チェイニー追及をするかどうか。私は、チェイニーというのは、ブッシュ政権そのものであると思っていますので、それだけにリベラル派も民主党も追及できないと思っていますが、ポイントの一つであることは間違いないでしょう。民主党は少なくとも、ゴンザレスについては、判事罷免の問題で辞任後を攻勢を掛けると報道されていますが、チェイニーまで行くかどうか・・・・。
★ ★ ★
日本の自衛隊は、アフガニスタン作戦だけではなくイラク戦争にも給油活動を行っていたことが、先頃、江田けんじ議員や「赤旗」によって暴露されてしまいましたが、オカネと同様に石油には名前は書けませんから、アフガン作戦に関与する艦船に給油しても、実質的にはイラク戦争のサポートをしているといえるのです。
対テロ特措法の延長などという馬鹿げた議論を、未だに親米派の評論家やマイケル・グリーンやカート・キャンベルらジャパン・ハンドラーたちは新聞で展開していますが、アメリカはいずれにしても、アフガンとイラクで負けるのです。大敗北でベトナム戦争のときのように、撤退するしかないのです。その結果、紛争地域で部族内戦や宗派闘争が起きて、「キリング・フィールド」が少なからず再現されるはずです。しかし、それは仕方がないことで、自然に任せるしかないでしょう。占領軍は撤退せざるを得ない運命にあるのです。
今ではアメリカのイラク戦争がベトナム戦争の末期に酷似し始めているという議論がさかんです。(ゴールドスミスの手記は、もうすぐ発売になるようですね)
Cheney Aide Threatened Terror To Silence DoJ Lawyer
“We’re one bomb away from getting rid of that obnoxious [FISA] court,” cursed Addington
Paul Joseph Watson
Prison Planet
Wednesday, September 5, 2007
http://www.prisonplanet.com/articles/september2007/050907_threatened_terror.htm
POINT OF VIEW/ Kurt Campbell and Michael Green: Ozawa's bravado may damage Japan for years
08/29/2007
http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200708290053.html
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