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舛添厚労相「年金泥棒は牢屋に入れ」
閣議出席のため首相官邸に入る舛添要一厚労相
Photo By 共同
舛添要一厚生労働相が怒った。社会保険庁や市町村職員が国民年金保険料納付に絡み計約3億4000万円を着服していた問題で、舛添氏は4日の閣議後の会見で、「年金泥棒」「刑事告発してもらう」などと職員を糾弾した。過去44年間と長期間にわたるため、どこまで可能かは不透明だが、社保庁改革への一歩となるか、今後の動きが注目される。
「年金問題では社会保険庁と格闘してきた。解決へ向け、全力でやっていきたい」と厚労相就任時に話していた舛添氏。早くもそのノロシを上げた。
午前の閣議後に行われた記者会見。社保庁や市町村の職員による年金保険料の着服や不正受給が明らかになったことに対し、舛添氏は会見場に入るや「これは年金泥棒、盗っ人ですよ」と強烈な表現で職員の行為を批判した。さらに「どういう職員がどう着服し、厳正な処分を受けたか、洗いざらい公表する必要がある」として、増田寛也総務相と近く会談し、市町村に詳細な情報公開を求める考えを表明。職員がまだ処分されていないと判明した場合は「首長から刑事告発してもらうよう、総務相に申し入れる」と強調。社会保険庁職員についても、98年までは着服などの事例の情報開示が不十分だとして「司法の場でどういう判断をされたのかなど、詳細な資料を探すよう指示した」と語気を強めた。
社会保険庁によると、同庁職員の着服や不正受給は同庁発足の1962年から、これまでに50件で総額1億4197万円。市町村職員によるそれは23都道府県で49件、計2億77万円に上る。
「市町村の49件のうち12件は明らかにされていないし、公表しないでぬけぬけと働いていていいのか。横領まがいのことをやった連中にはきちんと牢(ろう)屋に入ってもらおうということですよ」と舛添氏。民間人時代同様、舌鋒(ぽう)は衰えることがなかった。
舛添氏の発言に、政治評論家の小林吉弥氏は「自民党との癒着で誰も手をつけなかった社会保険庁を大臣として掌握した以上、評論家時代と違って言うよりもどれだけ実践できるかが問題」と指摘。同じく政治評論家の浅川博忠氏は「法的手段といっても、2割ほどは着服分を戻させることができるかもしれないが、限界がある。(有権者への)ツボ、つかみどころは心得ているということ」と話した。
[ 2007年09月05日付 紙面記事 ]
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