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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007090302046095.html
「あきれた。もううんざり」「安倍さんは限界では」。人心一新を強調した安倍改造内閣のスタートからわずか一週間の三日、遠藤武彦農相と坂本由紀子外務政務官が辞任した。「不正受給との報道は正確ではない」と農相は強気を崩さなかったが、記者会見の最後には「脇が甘かった」とポツリ。出勤途中のサラリーマンや農家からは、政治とカネの問題に対する怒りや安倍首相への失望があちこちで聞かれた。
「公金を詐取、横領、着服したようなことは一切ない」。三日午前十時すぎ、農水省で辞任会見した遠藤農相は三十分余の記者会見のほとんどを、自身が組合長理事を務める置賜(おきたま)農業共済組合の制度の説明に費やし、不正受給でないことを強調した。
会見の直前、同省職員が同農業共済組合の制度を説明したA4判の用紙三枚を配布。遠藤農相は数分後、口元にわずかに笑みを浮かべて姿を見せた。資料を基に「一組合に直接、国庫交付金が交付される仕組みにない」と説明を始め、共済組合が掛け金を不正受給したとの報道を否定した。
さらに「県や会計検査院に再三、対応を伺ったが具体的な指示がなかった」と、不正受給分の返還を求めなかった県などに責任を転嫁するような発言も飛び出した。
「国民の皆さまに政治への不信を感じさせたことを深くおわび申し上げる」。国民へのおわびの言葉を口にしたのは、一連の経緯の説明の後。辞任の理由についても「不適正な原因をつくったのが私が理事長を務める組合だった」と述べた。
強気に弁明を続けた遠藤農相だが、記者から入閣時に組合長理事を辞職すべきだったのではないかと問われると、「そうですね。その通りだと思います」と肩を落とし、「脇が甘かったなと反省している」。
安倍政権への影響については「非常に心配している。総理に申し訳ないことをして、国会運営も一段と厳しくなったと思うが、再チャレンジの精神を強く持ってご盛栄くださいと申し上げた」。就任からわずか八日での辞任について「何の成果も挙げられなかったことをあらためて深くおわび申し上げる」と話すと、質問を一方的に切り上げて会見場を後にした。
共済側が陳謝 対応に追われる地元
「申し訳ない」「大変残念」−。遠藤武彦農相が辞任した三日午前、“震源地”となった「置賜農業共済組合」(山形県米沢市)や山形県庁では関係者が対応に追われた。
同組合は三日、理事会を開き遠藤農相の組合長理事辞任を承認。会見した高橋尚男副組合長理事は「組合関係者、国民の皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と陳謝した。
山形県は、二〇〇四年に会計検査院からの指摘を受けて不正受給問題を調査したにもかかわらず、三年近くも事実上放置していた。
斎藤弘知事は「組合を指導監督する立場にある県として誠に遺憾。わが県の農政が重要性を増す中で、同分野に精通する方だけに辞任は大変残念」とコメントした。
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