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2007/09/01-16:20 政策決定、主導権失う＝参院の与野党逆転で−諮問会議
参院で与野党が逆転したことで、政府の経済財政諮問会議が政策決定の主導権を失った。与野党協議など国会の重みが増しているためだ。改造内閣で留任した大田弘子経済財政担当相は、税制や社会保障制度などをテーマに掲げ、改革の継続に意欲的。しかし、野党だけでなく後ろ盾となる与党にも改革への不満がまん延しているだけに、会議の運営は難航を極めそうだ。
内閣改造に伴い、与謝野馨官房長官、額賀福志郎財務相、増田寛也総務相が諮問会議の新メンバーになった。
内閣府は、年金など社会保障の給付と税金・保険料の国民負担について議論したい考えだ。このほか、２００８年度予算編成や税制改正、地域の活性化、農業改革など課題は少なくない。
しかし、４日に予定していた新体制による初会合は延期された。テロ対策特別措置法の延長を最優先とする臨時国会を前に「官邸内の雰囲気は諮問会議どころではない」（政府関係者）という。
会議が開かれても、税制改正などの進め方を誤れば野党に内閣批判の材料を与え、国会審議の足を引っ張りかねない。与党からの歳出増圧力もかわさなければならず、いばらの道だ。
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