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2007年09月01日
国会議員とは何をする職業なのか
いつからこんな現象が日常茶飯事になったのかと思う。国会議員がやたらにテレビに出てしゃべりまくっている。ついこの前まではそうではなかった。最近急速にその傾向が顕著だ。
私はこの風潮が不愉快で仕方がない。これは視聴率という名の営業優先の大衆メディアと、名前を売り込みたい国会議員の結託の所産だと思うからだ。
テレビにとって国会議員は安上がりのタレントなのだ。その証拠に登場する議員はいつも同じ顔ぶれである。テレビ映りがいいか、喋りが上手いか、面白いか、あるいは苛められ役かのいずれかである。間違っても煙たい正論を吐いて政府やメディアを正面から厳しく批判する者は登場しない。
その一方で国会議員はやたらにテレビに出たがる。それはもっとも効果的で安上がりの選挙対策であるからだ。醜態を晒そうが、無責任な放言を繰り返そうが、とにかくテレビで顔を売っておけば当選確実だからだ。それに無報酬ではあるまい。政治活動には歳費が出ているにも関わらず、政治活動をしながら報酬がもらえるのならこんなおいしい話はないだろう。
この風潮は、単に不愉快で済まされるものではない。本来威厳ある国会議員という職業が貶められてしまっている。テレビを見ていると良く分かるが、キャスターや評論家のほうが偉そうにしているのである。国会議員を弄んでいるのである。国会議員は彼らに媚びているのである。とくに残念なのは野党の国会議員だ。野党らしく、つまらない質問には、怒鳴り返すぐらいの気迫を見せてもらいたいのに、むしろ迎合している。野党の党首の中にはテレビ番組にレギュラー出演している者がいるが、それを見て本当に情けなくなる。野党党首には他にすることが山ほどあるはずだ。
一体この国の国会議員は何が本業なのか。国会は立法府だから勿論法律をつくることであるはずだ。しかしこの国は議員立法が極端に少ない。法律はすべて官僚がつくり、国会議員は殆どその内容を理解しないまま形式的な審議をして採決するだけだ。中には採決の時だけ出席する者もいるらしい。
国会審議がまた噴飯ものだ。与党議員の質問は八百長質問であるし、野党議員は審議する法律案の多さに押しつぶされて、まともな質問を考える余裕がない。こうして、誰も法案の中身を熟知しないまま、官僚の裁量権が極端に大きい法律がどんどんと作られていくのだ。
我々が国会議員の活動をメディアで見せつけられるのは与野党の国会対策をめぐる攻防である。すなわち政局である。これが国会議員の主要な仕事になっている。そしてその政局に対応する為の内部の会合であり、その会合を取り仕切る内部のポスト争いである。
国会議員が国民に身近になるもう一つは醜聞が起きた時である。特に昨今はどの議員も醜聞だらけだ。だから醜聞の弁解や辞任、起訴などで頭をさげる国会議員を目にしない日はない。
その他に国会議員は何をしているというのか。地元をまわって陳情を受けたり、利権がらみの密議を重ねているに違いない。しかしそれらは本来の国会議員の仕事ではない。自分の為の活動である。国会議員が国民に役立つ仕事をしていないかは、参議院選挙の後一ヶ月もたつと言うのに、国会が弊店休業であったことから容易に想像がつく。国民のために緊急に解決を要する問題が山積しているというのにである。それでも歳費や特権を享受できるのだから、国会議員になりたい人間が殺到するのも無理はない。
一体国会議員の本来の使命は何か。これについての私の考えは機会をあらためて書く。読者諸兄も自分なりの意見を考えて欲しい。そして教えて欲しい。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/09/01/#000506
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