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2007.8.30(その1)
森田実の言わねばならぬ[510]
平和・自立・調和の日本をつくるために【341】
大新聞社はきちんと説明せよ!――世論調査は新聞社が違うとどうしてこんなにも大きな違いがあるのか?! 大新聞社はきちんと説明する責任がある
「新聞は嘘の鉄道である」(ジュール・バルベー・ドールウェイ、『世界毒舌大辞典』大修館書店)
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8月29日各紙朝刊が発表した安倍内閣支持率の世論調査の違いが大きすぎる。
これは看過できない問題である。
新聞社がそれぞれの調査機関を使って世論調査を行えば、完全に一致した数字が出ることはあり得ない。多少の違いがあるのは自然現象のようなものである。だが、大きな違いが出たときには、各新聞社はその“大きな違い”についてきちんと説明する責任がある。国民に混乱をもたらすような場合には、各新聞社の世論調査担当者が研究したり議論したりする必要もあるだろう。できれば、公開でやってもらいたいと思う。 各紙の違いを見てみる。
朝日新聞:安倍内閣支持率33%、不支持率53%
毎日新聞:同支持率33%、不支持率52%
[朝日、毎日両氏の調査結果には違いがほとんどない]
読売新聞:同支持率44%、不支持率36%
[これは、朝日、毎日と違いが大きすぎる。どちらかに問題があると見るのが当然である。大新聞社としての説明責任を果たすべきである]
日本経済新聞:同支持率41%、不支持率40%
[日経は読売と同じ傾向を示した]
共同通信社:同支持率40.5%、不支持率45.5%
[日経に近いが、共同では支持率は不支持率より低い。〈朝日・毎日〉と〈読売・日経〉の中間と見てよいと思う]
繰り返すが、〈朝日・毎日〉と〈読売・日経〉の違いが大きすぎる。
同じ時期に調査してこれほど大きな違いが出た原因の究明が必要である。
とくに違いが大きいのは世論の「変化」の度合いである。朝日では支持率が+7%、不支持率が−7%だが、読売は支持率が+12.5%、不支持率が−23.8%である。日経も支持率が+13%、不支持率が−23%と、読売と同じ傾向を示している。
この差は大きすぎる。極端であり、不問に付すわけにはいかないと思う。
毎日は支持率が+11%、不支持率が−13%、共同は支持率が+11.5%、不支持率が−13.5%である。この点では毎日、共同は同じ傾向を示している。
政府・自公連立与党側は、〈読売・日経〉調査のほうに着目して、あたかも安倍内閣支持率が大きく回復しているかのごとき言い方をしている。内閣改造が大成功したという捉え方である。気のせいかもしれないが、〈読売・日経〉調査の公表以後、政府・与党首脳の態度が大きくなってきている。
他方、〈朝日・毎日〉調査を注目する側は、内閣改造効果はたいしたことはなかったと見る。だが、これを大声で言う者はほとんどいない。世論調査に一喜一憂するのは醜いことを知っているからであろう。
大新聞社が同じ時期に行った世論調査の数字が極端に違うのは、世間に混乱を与える。
各新聞社がそれぞれ異なった主張をするのはよい。
しかし、世論調査の結果がこれほど違うのはどう見ても異常である。
大新聞社は、どちらが正しいのか、調査方法に問題はないのか、どうしてこんなに大きな違いが出たのか等々、きちんと説明する義務がある。その説明責任を果たさないのであれば、大新聞社は「世論調査」の名を借りて世論誘導をしているのではないかとの疑いの目を向けられよう。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03628.HTML
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