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2007.8.28(その2)
森田実の言わねばならぬ[505]
平和・自立・調和の日本をつくるために【337】
自民党参院選総括報告書にあらわれた自民党の劣化と無気力と中途半端。一番肝心なこと(小泉構造改革)が総括されていない。小泉構造改革が自民党を滅ぼしたという真実から逃げる自民党。
「画竜点睛を欠く」(「画竜点睛」の出典は『歴代名画記』)
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自民党は8月24日、歴史的惨敗に終わった参院選を総括する報告書を決定した。
8月24日付日本経済新聞夕刊は、1面で「自民、異例の首相批判」の見出しで報道した。東京新聞(8月24日夕刊)も「『首相指導力に国民疑問』/参院選 自民が総括報告書」の見出しで伝えた。東京新聞の「自民参院選総括報告書」のポイントは次のとおり。
《一、党はいまや存立の危機に立っている。
一、年金記録不備、「政治とカネ」問題、閣僚不祥事の逆風三点セットをめぐる後手対応で、国民から安倍晋三首相の指導力に疑問が呈された。
一、内閣の「論功行賞」人事、郵政造反組の復党も含め、首相が永田町の政治家の側に立っているというイメージを持たれた。首相は国民の目線で政権運営を行うべきだ。
一、「美しい国」や「戦後レジームからの脱却」も、政策の優先順位が民意とずれた。地方で都市部との格差から、猛烈な反発が広がった。
一、問題閣僚は自ら辞す覚悟が求められる。
一、党再生には地域活性化策の提示、新たな支持層の獲得、広報戦略の強化―などが必要。》
だが、よく読むと、一番肝心なことに触れられていない。「小泉構造改革」である。
小泉構造改革が自民党を滅ぼした。小泉構造改革は地方をつぶした。国民総貧乏化をつくり出した。中小零細企業をつぶした。大多数の日本国民を不幸にした。
小泉構造改革を否定せずして自民党の再生はあり得ない。
8月23日夜、私は『日刊ゲンダイ』から、「自民党が生き残るための条件」について取材を受けた。私は次のように答えた。
《私は自民党が生き残るためには3つのことをやる必要があると思う。もともと野合だった公明党との連立を解消し、安倍を辞めさせ、国民の前で小泉構造改革をわびることです。一部の金持ちだけを優遇するような政策はもうやらない。米国を儲けさせるだけの改革は見直す。そう約束しなけれは、地方の怒りは収まらない。長い歴史を見ても、大義がない政治、地方をないがしろにした政治は絶対に長く続かない。それを肝に銘ずることです》 もう少しわかりやすく解説すると――
自民党が生き残るための3条件は、第一に、自公連立政権を解消し、公明党と分かれ、自立する。
第二に、安倍内閣は直ちに総辞職し、参院選に示された国民の意思を尊重することを誓う。
第三に、国民に対して、小泉構造改革が大過失であったことを認めて謝罪し、一部の大金持ちとアメリカを儲けさせるだけの“改革”はやめ、地方と恵まれざる人々を大切にする政治を実行することを誓う。
この3つを実行しても、自民党の終焉を止めることはむずかしいと思う。
だが、最低限、以上の3課題を実行しなければ、自民党の将来はない。
8月27日、安倍内閣は内閣改造を行ったが、こんな小手先のごまかしでは解決できないほど自民党の危機は深刻であることを知るべきである。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03623.HTML
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