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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2007/07/25/20070725ddm012040090000c.html から転載。
教科書問題:「教科書改善の会」が発足、「育鵬社」の発行支援へ
新しい中学校の教科書づくりを目指す「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(教科書改善の会)が24日発足し、東京都内のホテルで会見を開いた。同会は次の教科書検定(実施時期は未定)に向け、扶桑社が設立する子会社「育鵬社」の教科書編集・発行を支援することを明らかにした。
会見には、代表世話人の政治評論家、屋山太郎氏や、歴史教科書を担当する伊藤隆・東大名誉教授、公民教科書を担当する川上和久・明治学院大教授、事務局を担当する八木秀次・高崎経済大教授が出席した。
今年5月、扶桑社が「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)執筆の教科書の継続発行を拒否したことが明らかになり、つくる会が事実上の分裂状態にあることも判明。同会元会長の八木教授らは扶桑社と新教科書の発行を目指していた。 改善の会の基本方針では、「従軍慰安婦は記述しない」「尖閣諸島、竹島などは我が国固有の領土であることを明記する」など個別論点も掲げた。八木教授はこの日、つくる会が執筆した歴史・公民教科書との違いについて「中身自体は大きな変化はないかもしれない」とし、「専門家と現場教員を中心に執筆してもらうことで、広く教育界に受け入れられる教科書にしたい」と新組織発足の理由を説明した。【高山純二】
毎日新聞 2007年7月25日 東京朝刊
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