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(回答先: 日本 : 死刑執行抗議声明 = アムネスティ・インターナショナル日本 投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 8 月 23 日 21:07:22)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/c2c113a5c90f7c2b1eb2ec06b2d84e5b
「長勢法相・11カ月で10人の死刑執行」に抗議する
ニュース / 2007年08月23日
今日、朝9時すぎに国会に到着して、ふと「死刑執行はどうなったんだろう」と頭をよぎった。今日か、明日が法務省にとってギリギリのタイミングだからだ。すぐに、情報収集にかかる。すると、6〜7割の確率で執行の蓋然性が高いことが判ったので、すぐに死刑廃止議員連盟としてリアクションの準備に入る。午後の予定をキャンセルして、法務大臣への申し入れを準備して、また「抗議文」を作成。執行の連絡があったらすぐに動ける体制をつくった。「杞憂に終わるといいが」と思っていたが、この予想は残念ながら的中して「東京拘置所2人・名古屋拘置所1人執行」のニュースが流れた。
『フォーラム90』によると執行されたのは竹澤一二三さん(東京拘置所)、瀬川光三さん(名古屋拘置所)、岩本義雄 さん(東京拘置所)の3人。竹澤一二三さんは上告をせずに確定しており、岩本義雄さんは控訴を取り下げてお り、最後まで審理が尽くされていない状態で執行された。瀬川光三さんは近年、弁護人や家族、支援者との交流を一切絶たれていた。
長勢甚遠法務大臣は、昨年12月25日に4名もの大量処刑を行ってからわずか4 カ月後の今年4月に更に3名の死刑執行をし、今回の3名で、在任中合計10名の執行を行ったことになる。(『抗議声明』より)
法務省に電話を入れて、11カ月でついに10人を処刑した長勢法務大臣に抗議を申し入れた。1時間後、「大臣は東京を離れているので、小津博司事務次官がお話を伺いたい」とのこと。亀井静香議員連盟会長は海外にいて、各党の議員に連絡をするが間に合わず、福島みずほ参議院議員と私のふたり(超党派の死刑廃止議員連盟として)申し入れに向った。事務次官は何事も「大臣に伝えます」というばかりで、自らの見解や信条を述べることなく、公式見解に終始した。私は、「参議院選挙で与野党逆転し、内閣改造前の『政治空白』の時期を狙って執行するのは、思い止まってほしい」と8月7日に長勢法相と10分ほど電話で話したことを述べて、日本がわずかな間に「死刑執行大国」となっていく懸念を表明した。その後、司法記者クラブで記者会見。途中で川田龍平さんから電話が入り、彼も会見に加わった。
以下、議員連盟として事務次官経由で法務大臣に向けた「抗議文」を掲載しておく。
法務大臣 長勢甚遠 殿
死刑執行に抗議します
死刑廃止を推進する議員連盟
会長 亀 井 静 香
事務局長 保 坂 展 人
私たち「死刑廃止を推進する議員連盟」は、長勢甚遠先生が法務大臣就任以来、再三にわたり、死刑執行の命令書にサインしないよう求めてきた。しかし、本日3人の死刑囚に対する執行されたとの報道に接し、強い怒りを覚えている。昨年12月に4人、今年4月に3人、そして今回の3人の執行で、合計10人に対する死刑を執行したこととなる。しかも、大臣に就任し1年間という短い期間で行われたのは、1993年3月のいわゆる死刑再開後では、極めて大量の死刑の執行をした法務大臣となってしまったことに強く抗議をするものである。
世界的には、死刑は廃止の趨勢のなかにあり、もはや死刑という刑罰を廃止した社会を実現している国は130カ国になっている。しかし、日本国内では死刑制度の可否についての議論もままならないばかりか、凶悪と言われる事件については、死刑を求める風潮が見受けられる。これは、法務省が死刑制度の可否について真摯に議論を進めていないばかりか、逆に死刑を強力に推進していることの証左と言える。
長勢法務大臣は、こうした死刑存続を認める傾向に迎合する形で、10人に対して死刑を執行したことに大きな憤りを感じる。参議院選挙が終了し、参議院では与野党の勢力が逆転している。こうした中で死刑制度のあり方を丁寧に再検討し、議論する時期に来ているのではないか。法務大臣の責務は、死刑の執行だけではなく、死刑のあり方を適する役目もあることを強く求めたい。
私たち「死刑廃止を推進する議員連盟」は、「終身刑の創設」と「衆参に死刑制度調査会」を設置するという案を2003年当時、与野党全会派で検討した。この経緯を踏まえて、是非とも、改めて死刑制度のあり方を検討する時期にあることを強く申し入れ、今回の執行に抗議するものである。
2007年8月23日
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