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2007年09月17日
総理、政府の存在そのものが不要である事が証明された
私がたびたびこのブログで指摘してきたことであるが、小泉前首相の唯一の功績があるとすれば、この国の総理は誰でもつとまる事を見事に証明してくれたという事である。
もちろん、これは冗談半分だ。ところがそれが冗談でなかったのだ。小泉前首相本人がそう言っていた事を知った。
17日の日経新聞「核心」に政治評論家の田勢康弘が「総理の器を考える」というコラムを書いていた。その中で小泉前首相にインタビューした時の小泉前首相の答えを引用したくだりがある。田勢はまず、安倍首相の祖父である岸信介元首相の次の言葉を小泉前首相に披露した。
「・・・総理になるというのは、人間がいいとか悪いとか、善人であるとか悪人であるとかいうのではなしに、見識を持つか否かということですよ。要するに国の代表として国益を身を挺して守るというその能力がなければ、いくら善人でも総理としては駄目ですよ(岸信介証言録)」。因みに岸元首相は孫の事を「あれが総理総裁の器でないことだけは私にもわかりますよ」と語っていたという。
小泉前首相が首相を辞める少し前に田勢は小泉前首相に、「(小泉前首相が自分の後継者に安倍氏を押した事について)安倍さんはその器ですか」と聞いたという。その時、驚くべき次の答えが返ってきたというのだ。
「(総理を)やってみてわかったけど、総理なんてだれだってつとまる」
そして、田勢は次のように続ける。
・・・(小泉氏は)指導者としての資質を以前から誰もが認めた(という)人ではなかった。可能性が高くないことを承知で私も総裁選出馬の背中を押した一人だが、あれよ、あれよと5年半もの長期政権となった・・・
この田勢の告白は興味深いが、もっと驚くべき発言が与謝野官房長官からなされていたのだ。安倍首相の突然の引退声明とその後に続くこの国の政治状況は、誰がなってもつとまる総理の存在自体が不要であるという事を証明してくれた。
安倍首相が機能性胃腸障害という聞きなれない病名で入院した13日の、その日の午後の記者会見で、与謝野官房長は「首相臨時代理は置かず」と表明した。その事について誰も疑問を呈することがなかった。それ以来一体誰がこの国の総理職を務めているというのか。代理を置かないという事は安倍首相が今でも国事を決定しているという事だ。誰かが入院中の安倍首相を訪れて、あるいは連絡をとって、裁可を求めているということだ。しかしこんな事が現実に行なわれているとは到底思えない。安倍は思考能力がないからあのような辞任をしたのだろう。雲隠れしたのだろう。つまり今月末にあらたな総理が国会で指名されるまでは日本は政府が存在していないも同様なのである。それでも国が動いているのである。
偶然にも17日の朝日新聞に田中秀征元衆院議員が語っていた。自分が今自民党の幹事長になったらどうするかと問われて、
「・・・うーん、解党するね。解党的で直しではなく、解党。だって自民党の存続自体は有権者にとって大きな意味があることじゃないから。これは民主党にもあてはまる・・・政権交代がどうとか二大政党がどうとかいうが、とりあえずひとつでいいから、まっとうな政党をつくってくれ、いい政権をつくっていい政治をやってくれ、というのが普通の有権者の思いだから・・・」
これもまた今の政治は不要であるといっている事なのである。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/09/17/#000534
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