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安倍政権は、中央マスコミが連日書き立てていた年金問題や閣僚の不祥事による逆風に負けたのではない、政策で負けたのだ。
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投稿者 TORA 日時 2007 年 9 月 16 日 14:21:40: GZSz.C7aK2zXo

株式日記と経済展望
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安倍政権は、中央マスコミが連日書き立てていた年金問題や
閣僚の不祥事による逆風に負けたのではない、政策で負けたのだ。

2007年9月16日 日曜日

◆安倍晋三的なものの敗北と日本の政治土壌 9月15日 カトラー
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生真面目さに追い詰められ心が折れた

「健康問題」という言い方がされているが、端的にいえば「心が折れた」のだろう。燃えつき症候群やストレス性心身症、あるいは鬱病といった、明らかに精神的な「病名」がつけられる状態だ。安倍は参議院選挙の歴史的惨敗にも関わらず政権続投を決めた後、「ここで逃げてはならない、私にはやらなければならないことがある」と述べていた。その気持ちに嘘はなかっただろうが、その生真面目さが、安倍を追いつめた。
生真面目さとは、人間にとって大切な美徳だが、パワーゲームの世界に生きる政治家にとっては、むしろ足かせになる。そうした「おぼっちゃん」は、結局食い物にされるだけなのだ。政界のサラブレッドといわれた安倍晋三だが、その末路にあわれさが漂うのは、駿馬というよりも狡猾なハイエナに臓物を食いちぎられている、ひ弱なシマウマのようなイメージが重なるからだ。

安倍が掲げた「美しい国」というキャッチフレーズも、すぐポンポンをこわす「おぼっちゃん」が、保健室のベッドの中で作り上げた白日夢のようなものだったと考えれば、かくも内容空疎な言葉を何故念仏のように繰り返していたのかが理解できようというものだ。

「美しい国」とは、安倍にとっては過酷な現実に出会った時に、子宮還りするように逃げ込む場所、幻想の王国のようなものではなかったのか。個人としてそうした場所やファンタジーを持つこと自体は否定しないが、それが国の目標として掲げられ、一国民としてわけもわからずに巻き込まれるというのは金輪際ごめんだ。

日本の政界は二世天国

それにしても日本の政界は、北朝鮮の金正日も呆れるほどの二世天国、二世議員ばかりだ。これでは民主国家とは名ばかり、世襲制度によって政治が司られていると誰もが見ることだろう。安倍晋三の問題も、この観点に立ってみると、純粋培養された政界モヤシが世論や現実の風に晒されてひとたまりもなく潰れた現象といえるだろう。安倍だけではない、他の「ぼっちゃん」政治家にも安倍晋三的なものが蔓延している。野を裸足で歩いたことが無い彼らに共通するのは、、国家ごっこ、改革ごっこが大好きという点だ。

もっともこうした傾向は、政界ばかりではない。中小企業の2世、3世経営者なども、実力や胆力も伴っていないにも関わらず親の世代とは違ったことをしたいと考えるために、新規事業ごっこやらITごっこを始めて、本業を傾かせてしまうケースがいくらでも転がっている。そうした経営の幼児化を防ぐために、公開企業、成熟した大企業の多くにおいては、子弟の入社を禁止、もしくは制限規定を設けているのがほとんどだ。それによって経営が世襲化したり、人材登用の固定化を防ぐというのが常識になっている。つまり、日本の政治システムとはいまだ中小企業の域を出ていないということであり、それが最大の問題なのである。

むろん世襲議員だから全て駄目などと乱暴なことをいうつもりはない。要は、地盤、看板、カバンに守られ、政権交代も無い、ビニールハウス栽培のような日本の政治土壌の中からは、今後も水っぽいトマトのような、政治家しか生まれてこないだろうということだ。

安倍普三とは、見目形はよいけれど、水っぽいハウストマトのようなものだったと認識することから始めなければならない。ビニールハウスをぶち壊すことが、先決だ。

◆安倍晋三の敗北と小沢一郎のサブマリン戦略 8月17日 カトラー
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農家への所得補償という楔

そして、公共工事がなくなり自民党が差配していた富の分配構造が崩壊している間隙をついて、小沢が打ち込んだのは、「農家に対する所得補償」という楔(くさび)だった。

地方紙のWeb新聞をチェックすると、5月、6月と小沢が精力的に一人区を巡り、地元の現職の自民党議員が露骨に反発していた様子が浮かび上がってくる。栃木の下野新聞では、農協出身の自民、国井参議院議員が小沢の政策に憤っている様が書かれていた。「財政的な根拠がない、こんなことが許されるわけがない」と、いつから財務省の役人になったのか?と言いたくなるような非難を小沢民主党に対して加えていたが、果たして、この国井議員は大差で敗北し野に下ってしまった。

実は、小沢一郎が打ち込んだこの楔「農家への所得補償」は、財務省の役人から反発をかうような政策ではない、むしろ逆だ。中央が吸い上げた富を公共工事や地方交付税という形で地方に再分配するという、明治以来続いてきた富の分配構造が崩壊した現在、財務省も本音では賛同せざるを得ない政策だ。というのも、富の分配の方法としては、真水(所得補償)を直接農家に分配する方が、一番無駄が無く、最も効率的だからだ。

そのことは、夕張市が破綻した顛末を見れば、明らかだろう。道路工事やレジャーランド開発に湯水のように補助金、税金が注ぎこまれた挙げ句に、全てが灰燼に帰した。老人ばかりになった過疎地の一人区の町や村に一度でも立って見れば、人っ子ひとり歩いていないような土地に対してどんなに投資を重ねたとしても、文字通りドブにカネを捨てるようなものであることが誰にだってわかるはずだ。

虚しく響いた農業自由化、農産物の輸出

小泉内閣の時代に、米などの輸出を自由化して逆に日本の農産物を海外に売り込めばいいという政策が打ち出されたが、日本中の農民たちは、農家の現実とは余りにかけ離れた机上の空論の政策に心底絶望し、白けてしまった。バンソコウ王子こと赤城農林大臣が在任中に唯一の晴れがましい姿として、中国にコシヒカリを輸出するセレモニーイベントに出ていた。輸入促進に力を入れている姿勢をPRしたい中国当局の思惑に乗せられて、イベント自体は大々的に喧伝されたが、そこで販売された日本の米は、たかだか数百袋という単位、全体でも僅か24トンにすぎない。一国の首相が政策として掲げた話の帰結としては、余りにお粗末であり、農民からすれば、笑い話か詐欺のような話にしか聞こえなかっただろう。

中央と地方の格差は、今に始まったことではない。ふるさと創生、商店街復興、中央市街地再生、産業クラスター育成、等々、掲げられるキーワードはさまざまだが、その格差を埋めるために、カネを地方に還流させる算段が仕組まれ、そこに土建業者の談合や自民党の政治家の利権が発生し、自民党の地盤が形成された。しかし、そうした構造の帰結として夕張市が破綻したように、地方への利益誘導手法や分配構造自体が持たなくなってしまった。もう、無駄な道路やレジャーランドを作る金や余力は、中央にも地方にも残っていないのだ。

公共工事よりも真水の所得補償の方が効率的

100世帯しか住民がいない村に10億円かけて無駄な道路や将来にわたり金食い虫になる公共施設を建設するよりも、年間50万円の真水の所得補償を世帯ごとに行えば、10年間にわたって支給しても、半分の支出ですむ。

その意味で、小沢一郎が提唱した農家に対する所得補償とは、富の分配ルールと手法の転換の先取りを意味するものといえるだろう。それに対して安倍自民党は、「カメラ目線」に象徴されるように、憲法改正、戦後レジーム脱却といった東京のマスコミばかりがネタにしやすい政策やビジョン提示には熱心だったが、一人区という足下に打ち込まれた楔や農村に広がっていた離反ムードに無頓着であり、あまりに無策であった。

自民党が一人区でことごとく惨敗した数字がそのことを雄弁に物語っている。敗因は、既に小泉内閣の時代から醸成されていたのであり、それが小泉純一郎人気によって隠蔽されていたにすぎぬ。

政策で負け、戦略で負け、人間的に負けた安倍晋三

つまるところ、安倍政権は、中央マスコミが連日書き立てていた年金問題や閣僚の不祥事による逆風に負けたのではない、政策で負けたのだ。さらにいえば、一人区に徹底的に潜行するという小沢一郎の選挙戦略にも負け、ミカン箱に立って辻説法するという政治家としての姿勢においても完膚無きまでに負けたのだ。しかし、呆れたことに、このおぼっちゃん宰相には、そうした敗北の自覚さえ無いようだ。

「美しい日本」「戦後レジームからの脱却」など内容空疎なキャッチフレーズばかり目立った政権だったが、その中で私としては「再チャレンジできる日本」というのは、唯一気に入っている。かつての橋本龍太郎のように負けは潔く認めて野に下り、人心をもっと勉強した上で再び政権を目指すなら、それはそのまま、この国が再チャレンジを許す「美しい国」であることを示すことになるはずだ。先ず隗より始めよ。

(私のコメント)
小泉純一郎によって自民党は変わったはずなのに、従来型の派閥政治が見事に復活した。テレビでは福田候補も麻生候補も昔とは違うといっていましたが、麻生候補もこれほど急速に昔に戻るとは計算していなかったのだろう。各派閥の候補が乱立すれば地方票の動向が決める事になりますが、立候補が二人ではどうにもならない。

しかし麻生候補も福田候補も安倍総理と同じ二世議員であり、二世議員だから悪いというのではないのですが逆境に弱いという共通した弱点があるのではないかと思う。野党の党首や幹事長も同じく二世議員であり銀のスプーンで育ったひ弱さがある。イギリスなどのように親と同じ選挙区から立候補できないという決まりを設けるしか方法はないだろう。

安倍総理も苦労知らずで総理にまで順調に上り詰めたから、始めて直面した逆境に耐えられずに総理を辞任した。民間企業でも二世の社長が会社を潰している例が多く、多くの企業で子弟の入社の禁止の社内規則を設けている。そのような事を国会でも適用するようにしないと日本の政治はますますひ弱になっていってしまう。

参院選後の安倍総理は「美しい国」を使わなくなりましたが、選挙で敗れたのはマスメディアが仕掛けた年金問題や政治と金という問題よりも政策で不意を突かれて破れたのだ。いままで自民党の地盤であった一人区でほとんど民主党に議席をもって行かれた。農家への所得保障という政策は真水の政策であり、公共事業よりかは金はかからず効果は絶大だ。

私はこの政策は支持はしないが、一律3%削減といった公共事業をやるよりかは1兆円で農業が守れるのならその方が良い。カトラー氏のブログに書いてあるように100世帯しかない農村で10億円かけて橋や市民会館を作るよりも、年間50万円の所得補償をしても半分で済むというのは農家にとっても票になる政策だろう。つまり自民党は政策で破れたのだ。

夕張市が破綻したのはあまりにも酷いばら撒き財政の歪が出た結果であり、堅実な市制なら破綻することはなかった。中央官庁が財源を握って箸の上げ下ろしにまで口を出し地方財政をガタガタにしてしまった。結局そのつけは夕張市民が負う事になり、多くの地方から反乱が起きたのだ。その事に自民党議員は気がつかなかったようだ。

多くの地方出身の自民党議員達も小泉構造改革を支持してきた。ところが小泉総理が辞任すると小泉フィーバーは剥げ落ちて構造改革の歪だけが残った。それに対して安倍総理が打ち出した政策が「美しい国」ですが、農家の反発を受けるのは当然だ。だから「改革続行」などと言えば選挙で負けるのは当たり前なのだ。

「株式日記」は経済ブログだから小泉構造改革を批判してきました。郵政の民営化もいわば地方の切り捨てにつながるのであり、市場原理主義を徹底すれば日本における地方財政は破綻して農業は消滅する。地方の商店も消滅してスーパーとコンビニだけが残る。どのス−パーに行ってもどのコンビニに行っても同じものしか売っていない。欲しい物があるときは大都市まで行かなければならない。それが構造改革なのか?

もちろん日本の農業も競争力をつければ海外輸出も出来るのでしょうが、ブランド化した農産物を作るのは並大抵の努力では出来ない。しかし中国の野菜や魚介類の危険性が問題にされて国内産の農産物の見直しが始まっている。アメリカからの遺伝子組み換え農産物や狂牛病の牛肉を売りつけられたらたまったものではない。

安倍内閣で松岡農林大臣や赤城農林大臣や遠藤農林大臣がマスコミの集中砲火を受けたのもアメリカからの圧力によるものだろう。確かに外国産の農産物の方が安いし国内の農産物は高い。しかし最近では安い輸入農産物は敬遠されて国内産の農産物にブランド化の流れが起きている。消費者も品質の差が分かるようになれば高級品でも売れるようになる。

グローバル経済で生き残るには市場原理主義で弱肉強食で自然淘汰させるのが手っ取り早い政策なのでしょうが、弱者にとってはたまったものではない。小泉竹中内閣ではそのような弱者に対する冷たい政策が庶民の喝采を浴びた。引き篭もりやニートは笑いものになり見捨てられた。

しかし長い事続けていけば弱者や敗者が圧倒的多数となり、今回のような選挙での反乱が起きることになる。自民党は選挙で敗れることで、ようやく小泉構造改革の歪に気がつくようになったようだ。いくらアメリカや国際金融資本が圧力をかけてきても選挙で負ければ規制緩和や構造改革は続けられないのだ。

安倍総理の一番の間違いは戦う事を止めてしまったことだ。確かに戦う事を止めれば敵は作らない。しかし安倍氏を総理にまでした勢力からも支持を失う事になった。村山談話や河野談話を継承して靖国参拝もあいまいにした。従軍慰安婦問題も謝罪に終始して戦う事をしなかった。どうせ一年も経たずして辞任するのなら戦って討ち死にすべきだったのだ。しかし二世議員にはそれは無理なのだろう。育ちが良すぎるからだ。


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