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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/09/12-1367.html
安倍さんの「涙目」辞意表明を聞いた。
要約すると、
1)テロとの戦いを継続するには、自分ではダメだ。
2)辞める引き金は、小沢さんに党首会談を断られたこと。
の2点。
安倍さんは、「国民の暮らし」について、ついに言及しなかった。格差も、年金も、雇用も。
そして、自分が総理では政策は前に進められないとは言ったが、いわゆる「安倍カラー」的なものは否定していない。むしろ、自分のあげた成果を誇るようなニュアンスを感じた。
私たちは、安倍さんが残したものを注意深く検証する必要がある。改悪された教育基本法。海外での活動が主たる任務となった自衛隊と、昇格した防衛省。日米の軍事一体化を進める米軍再編。そして3年後に可能となる改憲のための国民投票。17回におよぶ強行採決で成立させられたこれらの法律が、実行されていくのはこれからだ。
「一度も力を発揮することなく」と報じた韓国メディア。「何もやらなかった、零点」と評した識者。「ボンボン」「無責任」「職責放棄」……安倍さんを非難する声はあちこちから聞こえる。確かに安倍さんの政治手法は稚拙だ。しかし、これからの日本の骨格を決める法律を、一年足らずの間にババババッと立て続けに成立させたことは紛れもない事実。
モヤが晴れないような、気持ち悪さがとれない。だから、安倍「総理」のやってきたことをなめたら、アカン。
次の総理大臣が誰になろうとも、やっぱりここは解散総選挙で、政権交代を目指したい。安倍さんが執念を燃やして日本の国の形を変えようと成立させた悪法の軌道修正をしていきたい。
安倍総理を嗤うことは簡単だけれど、今の日本の深刻な状況は変わらないのだ。
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