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「しんぶん赤旗」日曜版9月16日号35面から直接貼り付け。
<スクープ>泉 国家公安委員長 談合企業から献金
警察行政を管理する国家公安委員長の疑惑が浮上しました。自民党参院議員の泉信也・国家公安委員長が、談合を摘発された建設業者に献金を要請して受け取っていたことが、編集部の調べで判明したのです。
三浦誠、山田健介記者
「献金は泉事務所から毎年、要請文が来たのでしました」
そう語るのは「ピーエス三菱」の広報担当者です。
公正取引委員会は2004年10月15日に、国土交通省発注の工事で談合があったとして、「ピーエス三菱」を含む23社に排除勧告を出しました。これらの企業は、「プレストレスト・コンクリート(PC)」という、ひずみに強い特殊なコンクリートを使って、橋りょう工事などを施工する建設業者です。
泉氏が支部長の「自民党東京都参議院比例区第四十七支部」は排除勧告後の05年6月から7月にかけて、このうち4社から献金を受けていました。
献金したのは、オリエンタル建設(本社、東京都)、ピーエス三菱(同)、富士ピーエス(福岡市)、ドーピー建設工業(札幌市)です。金額は台合計で60万円です。
公取委によると談合は遅くとも01年4月から繰り返されていました。
泉氏は01年1月から02年1月まで国交省副大臣でした。談合があった期間と重なっています。
公取委が談合を認定した後にも、国交省元副大臣がわざわざ献金を要請していたのです。
談合企業から泉氏への献金はこれだけではありません。
防衛施設庁発注の米軍岩国基地沖合拡張工事などで談合し、06年6月に公取委から排除措置命令を受けた海洋土木会社(マリコン)の五洋建設など十数社からも泉氏の政党支部に約630万円(05年分)の献金がありました。
献金したマリコンは、国交省の港湾工事も受注しています。
なぜ泉氏に献金するのか――。
その理由を「富士ピー・エス」の広報担当者は、こう説明します。
「旧運輸省出身ということもあってインフラ整備に積極的に取り組む泉先生の活動を支援するため献金している」
泉氏は旧運輸省の第四港湾建設局長、大臣官房審議官を歴任後、参院議員になりました。
当選後も運輸政務次官、国交省副大臣を経験しています。業界からみれば大物運輸族議員のひとりなのです。
税金を原資にして、談合で不当利得を得た企業から献金を受け取ることは、税金を食い物にしたと批判されても仕方ありません。
編集部の取材に泉事務所は、「お答えするかどうか含めて検討する」としています。
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事務所 タダで借りた
業界と泉氏の深い関係はこれだけではありません。
国交省九州地方整備局(福岡市)のすぐ裏手に、「福岡県港湾建設協会」があります。協会には泉氏と渡辺具能自民党衆院議員のポスターが張ってあります。
01年の名簿によると大手マリコン九州支店と地元大手マリコンが会員。国交省(旧運輸省)の港湾工事を受注してきた企業です。
同協会には、昨年2月まで泉氏の後援会「九州泉みなと会」が置かれていました。代表者は官庁から天下りした中堅マリコンの元幹部です。
同後援会は、05年にパーティーを開催し、約1300万円を集めています。このうち600万円
は、泉氏の党支部に献金されています。
港湾建設協会の田鍋浩次事務局長は、「後援会設立時は協会の事務所を一部借用した。その後は、協会内を『主たる事務所』にしたいと後援会の代表から頼まれ、書類を置いていただけだ。家賃や光熱水費はもらってない」といいます。
協会が事務所を置かせる便宜をはかっていたのは事実で、業界との癒着関係の一端が見て取れます。
国家公安委員会のホームページには、「国民の良識を代表する者が警察を管理することにより、警察行政の民主的管理と政治的中立性を確保する」とあります。談合企業に献金を要請する議員に、そんな大役を任せられるのか安倍首相の任命責任がまたもや問わ
れています。
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