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今日、安倍総理が辞任を表明した。
民意の結果が出た参議院選挙の直後に辞任するならともかく、月曜日に所信表明演説をして、「戦後レジ−ムからの脱却」「美しい国づくり」を進めると言った直後で、しかも各党の代表質問が始まる直前である。
今日1時から代表質問が始まる直前の辞意表明であり、放り出したとしかいいようがない。無責任だ。
総理は、所信表明で、「戦後レジ−ムからの脱却」のために続投すると言った。
しかし、今日の辞任記者会見では、テロとの闘いのために、総理が辞任をすることで、局面を打開したいということを理由にあげた。
辞任の理由が全く支離滅裂である。
政治に空白を作ってはならないと言いながら、最も空白を作っているのは、安倍総理自身である。
アメリカのブッシュ大統領との「国際公約」を実現することが困難なのでやめるということなのか。
わたしが、怒りを感ずるのは、安倍総理の辞任記者会見で、国民の暮らしや悩み、痛みや苦しみについて、全く言及がなかったことである。
人々が抱えている問題について、最初から最後まで無関心である。そのことが、今の現状を生んでいるのである。
自民党政治のまさに末期を感ずる。
こんなひどいやり方でやめた総理は、前代未聞である。
わたしは、参議院選挙のとき、「この選挙は、安倍政治にNOいう選挙だ。」と訴え、参議院選挙を「安倍政治不信任選挙」と名づけた。
憲法改悪をすすめ、集団的自衛権の行使を日本国憲法下で認めようとし、また、国民の命や暮らしに全く無関心で、切り捨てていっている安倍政権の退陣をずっーと求めてきた。
心から、政治の流れを変え、アメリカに協力し、戦争に参加をしたり、もっと進めて戦争のできる国にすることを変えたい。そして、こんなにも人々の暮らしを壊していっている政治を変えなくてはならないと思う。
自民党は、後継の政権を大いそぎで作る。
しかし、今の自民党政治は、大枠で変わりようがない。
本当に政治を変えるために、全力をあげていく。
次の文章は、代表質問をするための原稿である。幻の質問原稿となった。
紹介をしたい。ぜひ読んで下さい。
私は、社民党・護憲連合を代表して、安倍総理に対して質問をします。
総理は、「戦後レジ−ムからの脱却」を続投の理由にあげました。
「戦後レジ−ムからの脱却」とは、平和、憲法、民主主義、男女平等、核廃絶への努力などの戦後の人々の努力の否定です。
国民は、あなたの言う「戦後レジ−ムからの脱却」をこそ否定したのです。
しかし、この期におよんで、あなたは、また「戦後レジ−ムからの脱却」「美しい国」と繰りかえしています。
あなたは、国民の審判、国民の悲鳴、国民の怒り、国民の思い、国民の願いを、全く直視できていません。
安倍総理、あなたは退陣すべきです。
国民は、命を切り捨てる安倍内閣を否定しました。ところが、安倍総理は、所信表明演説で、なんらの政策転換も提起していません。必要なことは、格差を是正し、社会保障制度を立て直す具体的な政策です。
まず、雇用についてですが、社民党は、経過規定を設けながら、最低時給1000円以上を保障することを提案します。また、労働者派遣事業法を改正し、製造業には派遣を認めないこと、スポット派遣の見直しなどを提案します。総理、どうですか。
次に、社会保障について聞きます。
障害者から、「障害者自殺支援法」と呼ばれ、障害者が悲鳴をあげている障害者自立支援法の見直しが必要だと考えますが、いかがですか。
医療についてですが、来年4月から後期高齢者医療制度が始まり、75歳以上の人たちを対象にした医療制度が発足します。これは、高齢者切り捨てではないですか。
マイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画は、国民皆保険制度のないアメリカで、4700万人の人たちが保険制度からはじきとばされ、また、医療の沙汰も金次第になっている現実を痛切に批判をしています。
日本は、建前は、国民皆皆保険ですが、その国民皆保険が崩壊し、医療を受けられない人たちが増加をしています。
政治は、人を幸せにする仕組みです。
崩壊しようとしている国民皆保険制度などの立て直しをどう考えているのでしようか。政策の転換が必要です。
総理は、柏崎原子力発電所に行って、「安全だ」と言いました。しかし、私は現場に行きましたが、ぼろぼろに壊れていました。
軽率に間違った発言をした責任はどうとられるのですか。
想定外の地震にあった原子力発電所は、動かすべきではないと考えますが、総理の見解をお聞きします。
選択的夫婦別姓、婚外子差別の撤廃、民法772条の300日条項の見直しを多くの人たちが望んでいます。民法改正を早急にすべきだと考えますがいかがでしょうか。
政治は、人を幸せにする仕組みです。
崩壊しようとしている国民皆保険制度などの立て直しをどう考えているのでしようか。政策の転換が必要です。
ところで、あなたは、国民の審判に対しては、このように無視しておきながら、ブッシュ大統領に会った直後に、テロ特措法の延長が通らない場合には、職を賭するといいました。
あなたは、主権者である国民のためではなく、ブッシュ大統領のために政治を行っているのですか。
テロ特措法ですが、武力でテロはなくなりません。
この法案は、憲法と集団的自衛権の問題、法を超えてイラクなどを攻撃する米軍の給油のために使われていることを政府は否定しないことなど多くの問題があります。
総理、インド洋での給油は、イラク戦争に使われていないと断言できますか。
また、イラク復興支援隊長だった佐藤正久参議院議員は、「オランダ軍を攻撃を受ければ、情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれ、応戦する。」つもりだったと発言しました。イラクに派遣されていた部隊に戦争に突き進む意思があったことが明らかになりました。法の支配を踏みにじる言語道断のものです。
総理、この発言を明確に否定をしてください。
現在、総理の一諮問機関が、日本国憲法下において、集団的自衛権の行使を認めようとしています。これまた法の支配を踏みにじるものであり、戦後の国会や内閣法制局を含めた真摯な議論の積み上げを一挙に否定する暴挙です。断じて許すことはできません。
人々の貧困の問題、生活、命の問題に、安倍政権は、無関心です。その無関心がひどい現状を生んでいます。
安倍内閣の退陣を強く求めわたしの質問を終わります。2007 / 09 / 12
福島みずほのどきどき日記 安倍総理辞任に関して
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