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(回答先: 内村剛介『わが身を吹き抜けたロシア革命』 投稿者 新世紀人 日時 2007 年 8 月 21 日 17:00:48)
http://www5.ocn.ne.jp/~furindo/shiberia.html
シベリアの思想家
内村剛介とソルジェニーツィン
陶山幾朗
初版:1994年5月
造本:四六判上製本
本文:306ページ
本体:2500円
CODE:ISBN4-89426-510-9 C0095
1991年12月、全世界が注視するなかで「ソ連邦」は消滅した。20世紀という時代を一口に言って“マルクス主義の時代”と名付けてもよいとすれば、この“事態”こそ世紀末を象徴するにふさわしいと言ってよいのかも知れない。ただ、それにしてはこの事態とは、それが実現してみると不思議なほど勝利や希望の感情を伴っていなかった。「1991年12月」という日付が問題なのではない。それまでソ連によって体現されてきたシステムと思想が現代世界にもたらしたものの大きさに比して、それが消滅するときの余りのあっけなさが問題なのであり、またこの崩壊劇が別の希望を約束するのでなく、たんにも一つのフラストレーションを世界にもたらしただけであることが問題なのである。
すなわち、たしかにソ連邦は瓦解し去ったものの、旧ソ連の残骸を、ロシアはもとより世界は未だに清算しえていない。本書で図らずも取り上げることとなった一人のロシア人と一人の日本人は、ともにロシア革命という名の嵐を浴びた“証人”と言っていい……
(本書「あとがき」より)
もくじ T シベリアの思想者──内村剛介ノート
1 幻影と逆説のハルビン
2 スターリン・ラーゲリから言葉へ
3 ソヴィエト=イソップ語法とはなにか
4 レーニンというパンを超えて
5 ソルジェニーツィン伴走──「人間の初源」を問う
6 ある詩人の死──石原吉郎とシベリア
7 コトバ、コトバ、コトバだったよ
U シベリアの陥穽──ソルジェニーツィンと「精神」
1 ラーゲリと呼ばれる世界
2 ラーゲリの所有する尺度
3 精神の発見──幻想の娑婆
4 遊星間の放浪者──石原吉郎とシベリア
5 精神の死角──娑婆と倫理
6 精神の慰謝としてのロシア
7 もうひとつの欲望の姿としての精神
8 精神から神へ──ソルジェニーツィンの消失
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