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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10044029465.html から転載。
東京裁判で被告無罪を主張したパール判事のこと/裁かれざる戦争犯罪者トルーマンらのこと
2007-08-20 11:11:44
gataro-cloneの投稿
テーマ:戦争責任(歴史)
安倍首相は19日からのインドネシア訪問に引き続き、明日(8月21日)から3日間の予定でインドを訪れる。主な用件はシン首相とニューデリーで会談することとなっているが、東京裁判で判事を務めたパール氏の長男と面会するために日程を調整したと言うから、むしろ狙いはこちらにあるのだろう。
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首相 パール判事長男と面会へ (NHKニュース)
http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/620.html
投稿者 いっぱつ 日時 2007 年 8 月 14 日 22:40:36: sl92nDep4Wwmo
安倍総理大臣は、今月19日からのインドネシア訪問に続いて、21日から3日間の日程でインドを訪れ、ニューデリーでシン首相との首脳会談を終えたあと、インド東部の中心都市コルカタを訪問します。コルカタは、日本の戦争責任を問いA級戦犯を裁いた、いわゆる東京裁判で判事を務めたパール氏が、学生時代や裁判官時代を過ごした都市で、安倍総理大臣は、パール判事の長男と面会する方向で調整することになりました。パール判事は、戦勝国が敗戦国の指導者らを裁く東京裁判のあり方を批判し、被告全員の無罪を主張したことで知られています。安倍総理大臣は、東京裁判に関連して、去年の国会答弁で、「A級戦犯は、いわゆる東京裁判では戦争犯罪人として裁かれたが、国内法的には犯罪人ではない」としたうえで「ただ、東京裁判については、国と国の関係で異議を申し立てないことを、サンフランシスコ講話条約を結ぶことで日本が受け入れた」と述べています。
首相 パール判事長男と面会へ (NHKニュース)
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/14/d20070814000110.html
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ところでパール判事は確かに東京裁判で被告全員の無罪を主張した。靖国派の諸君はこのことをもって、「大日本帝国」が侵略戦争ではなくアジア解放の正義の戦争を起こしたと、とんでもない発言を繰り返しているようだ。恐らく安倍首相もそう思っているからこそわざわざ日程調整の上、判事の長男と面会するのだろう。
gataro は見ていないのだが、土佐高知の雑記帳さんが8月14日放映のNHKスペシャルの「東京裁判 パール判事の真実」(http://www.nhk.or.jp/special/onair/070814.html)について、こう書いている。
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http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-872.html から転載。
パール判事と第二次東京裁判(土佐高知の雑記帳)
安倍首相が政府専用機でアジア3カ国歴訪に出発した。インドネシア、インド、マレーシアを 訪れる計画である。インドではパール判事の長男と面会する。
いうまでもなく東京裁判で被告全員の無罪を主張したインドの判事である。靖国派の連中がこのことをもって、侵略戦争を正義の戦争だったと強弁しているが、とんでもない勘違いをしているようだ。
それが先日のNHKスペシャルの「東京裁判 パール判事の真実」をみてよくわかった。パール判事の判決に対する一番の言い分は、法律はできる前の事件や犯罪には適用されない、裁くなら公平なルールでやるべきだというものだ。
したがって、戦後になってつくられた平和に対する罪、人道に対する罪で被告を裁くことはできないというもの。
これは、一つの見識だと思うが、国内法とちがって国際法では、ちがう発展の仕方もあると思う。そこは意見の分かれるところだろう。
むしろ、東京裁判は、裁いたことが問題なのではなく、裁かなかったことが問題なのであって、パール判事も米国の原爆投下に対してきびしい見解をもっていた。
当ブロガーも第二次東京裁判をひらいて、日本側の被告を裁いたと同様の罪状で、故トルーマン大統領、故スターリンソ連共産党書記長らを裁くべきだと思う。
もちろん、そのときは、昭和天皇、731部隊も同様に裁かれなければならないことは言うまでもない。
全体としてパール判事は、戦争と暴力にたいしてきびしい意見をもっており、それはヨーロッパにたいして向けられていたと同時に同じアジアの同胞である日本にも向けられていたということはよくみておく必要があるだろう。
それがマハトラ・ガンジーの思想に由来するものであることも番組は紹介していた。
パール判事が日本の侵略戦争を免罪したとの評価はどこからも出てこないのだが、靖国派にとっては、この番組も「謀略だ」とうつるのだろう(^_^)
さて、安倍首相は、パール判事の長男とあってどんな話をするのだろうか。興味があるところである。
なお、番組は8月22日(水)の深夜12時10分からNHKで再放送があるそうだ。見逃した人はぜひどうぞ!
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また裁かれざる戦争犯罪者トルーマン米大統領(当時)について、久間前防衛大臣の「しょうがなかった」発言に関連して8月17日付「しんぶん赤旗」がこう述べている。この記事は電子版には出ていないので、[おばあちゃんの鐘馗(しょうき)さま]が紹介している要約文を以下に転載しておく。
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http://blogs.yahoo.co.jp/yfqsx494/35368495.html から転載。
久間発言と米国の原爆論争
カズニック 米アメリカン大学教授が語る
17日付「しんぶん赤旗」記事を要約。
引用開始
広島、長崎への原爆投下は「しょうがない」との久間章生前防衛相の発言が依然として波紋を広げるなか、原爆投下をめぐり米国で続く論争が改めて注目されている。
この論争に詳しい米アメリカン大学のピーター・カズニック教授(現代米国史)・同大核問題研究所長が報日した際に話を聞いた。(聞き手 坂口明)
日本で少ない議論
原爆投下の経過をめぐる議論は日本では米国ほど行われていないと思う。戦後すぐ米国は、日本で原爆投下について検閲をし、この問題を議論しないようにしてきた。私の経験でも、原爆投下の経過は、日本の学生より米国の学生の方がよく知っていると感じることがある。
米国では、原爆投下をめぐる論争は投下直後から起こった。
原爆投下必要論者は、“日本の軍部が戦争に負けると考えておらず、本土での地上戦で多数の犠牲者が出ただろう。原爆投下はそれを防いだ”と主張。この犠牲者の数の予測は、当初は4万6千人だったが、その後、百万人、数百万人に膨れ上がった。彼らの議論には、天皇も含め戦争遂行に関与した日本人側の矛盾した発言も影響している。
私を含む原爆投下不要論者は、日本の降伏にとって、原爆投下は重要な出来事だったが、ソ連の参戦が決定的だったと考えている。1945年8月9日の閣議で阿南(惟幾)陸相は米国が百発以上の原爆をもち東京を攻撃するかもしれないと述べたが、議論に影響を与えることができなかった。ソ連の仲介で戦争を終結するなどの日本の外交戦略は、ソ連の参戦で全面崩壊したのである。
トルーマンは、日本側の無線の傍受に基づき、天皇の地位が保持されれば日本は降伏の用意があることを知っていた。戦争終結の代案があると知っていながら、原爆投下を決めた。
なぜ投下したかといえば、戦後の対ソ戦略の切り札にするためだった。45年7月のポツダム会談でトルーマンは、原爆実験が成功したことを知ると、ソ連側に対し、人が変わったように強気になったといわれる。
今日の課題に直結
原爆投下については、戦争を長引かせて犠牲を拡大した日本の戦争指導者の問題も検討しなければならない。
私が強調したいのは、この論争が単に過去の歴史をめぐるものではなく、今日に直結している点だ。
原爆投下は不必要だっただけでなく、核兵器によって人類を絶滅させる道を開いた。トルーマンは、原爆が通常の兵器でないと知っており、事前の警告なしに原爆を投下すれば最悪の事態を招くと側近に警告されていた。彼の犯罪は、より深刻なものだ。
ところがアイゼンハワーを除く戦後のすべての米大統領は、トルーマンの原爆投下を肯定してきた。現にキューバ危機(62年)など、核戦争寸前の事態が何度も生じた。
ブッシュ政権の新たな核政策は、非核兵器国への核攻撃を明言している。原爆投下の真相解明のための日米両国の研究者の協力を強めることも含め、警鐘を鳴らし続けたい。
引用終了
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