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[608]「プロパガンダ」に対抗する「裏メディア」の選別・まとめの、「表メディア」化による「学問のすすめ」について。 投稿者:土井 敏喜投稿日:2007/08/12(Sun) 22:30:35
広島の土井です。久し振りの投稿です。「重掲」向きではありませんが、敢えて投稿させて戴きます。
下記のブログで、天木直人氏は次のように言っています。
(引用はじめ)
「裏のメディア」で流される一級情報を、誰かが見つけて選別し、それをまとめて流すような事が出来ないものであろうか。それが「表のメディア」として、一般の国民に流されるようになったとき、(中略)国民が覚醒する。世の中が一変するに違いない。のぞましい本来のメディアの姿がここにある。・・・・と。
(引用終わり)
すなわち、真実言論派でなくとも、覇権国との交渉のための「人間力」を持つためには、「多くの国民の支持がなければ不可能である」ということと同義でしょう。いかに「属国」と言えども、国民の支持があれば、覇権国に対して、独立自尊を全てないがしろにできない、と言えます。初歩的な確認ですが、何度も言いたいことですし、「重掲」にも投稿させていただいた由縁です。
また一方、アルルさんは「今日のぼやき863」で、エドワード・バーネイズ(著)『プロパガンダ教本』(原題:propaganda,1928年刊行)」(中田安彦:監修:訳出)(成甲書房2007.7)について次のように述べています。
(転載始め)
私は、『プロパガンダ教本』について知ったのは、スチュアート・ユーウェンというアメリカの社会学者が著した研究書(『PR!世論操作の社会史』)からである。そのあと、実際に早稲田大学の図書館で彼の著作のいくつかを手にとって読んでみて、一番コンパクトな『プロパガンダ』を一般向けの解説を付けて訳出することが重要であることに気がついた。世の中にメディア論という書籍はいくつもあるが、その多くは知的でインテリぶった社会学者(たとえばマクルーハンのようなメディア学者)の本であったり、完全に広告業界の人間に向けて書かれた専門技術書(マーケッティングに関する本)である。
しかし、もともとのところは何だろう?という視点がない。このサイトでは、お金儲けの思想の根底に何があるかというテーマで、それは理性(=金銭勘定、強欲思想)と、宗教(=正反対の愛の思想)の1千年間の対立構造があることをいくつかの論文が明らかにした。その点で考えれば、マス・コミというのは大衆にコミュニケーションするという意味であるが、コミュニケーションするのは誰かという疑問を持たなければならないことが分かるはずである。それは誰なのか。現在の資本主義社会ではそれは金を持っている金満家であろう。金満家に雇われて、世論操作を行うのが、プロパガンディストである。本書の著者のバーネイズはその先駆者であり、その世論操作のビジネスを完成させた人物である。以下に引用する本書の一節は、著者であるバーネイズがどういう意図の元で書いたかどうかに関わらず、衝撃的であると同時にあけすけに正直に「みもふたもない真実」を語っていると思う。
(転載終わり)
この両者の主張を何とか「接木(つぎき)」ができないものでしょうか。そこで、学問道場のRCさんなどのスキルを、多くの方が共有して「裏のメディア」の調査・選別・まとめを、新しい「学問のすすめ」と位置づけて、「学問道場ブログ(仮称)」を新たな試行として、考えて見るべき時期がきたように思いますが、いかがでしょうか。
小沢一郎・民主党代表と、シーハー・米国日本大使との、情報公開での話し合いを見て、その感を強くもちました。
一度、学問道場内で可否はともかく、議論とそのまとめを公表いただける「段階」が生まれれば幸いです。
土井敏喜 拝。
■ [公式] 天木直人のブログ
http://www.amakiblog.com/blog/
2007年08月12日
「裏のメディアが表のメディアになる時、世の中は激変する」
新聞、雑誌やテレビといったメディアを、仮に「表のメディア」と呼ぶ事にしよう。我々はどうしても表のメディアに頼る。信頼できる情報であると思ってしまう。それがすべてであるとさえ思う人が多い。
活字を読まなくなった国民にとって、とりわけテレビから流される情報は圧倒的だ。スウィッチをつけるだけで洪水の如く一方的に情報が入ってくる。それが娯楽番組であればまだ害は少ない。しかし政治ニュースや政治番組となると話は違う。
日曜日に各局が流す政治番組を見るが良い。どの放送局も、毎回同じような顔ぶれの政治家やタレントまがいの評論家が出てきて、限られた情報を話題に、縦、横、斜めから、あたかも一億総評論家のごとく話す。そこから得られるものは何もない。それどころか、多くの視聴者は、それがもっともな意見であると受けとめるから実害さえある。
特に最近の参院選後の政治番組は酷いものだ。民主党の勝利、新人議員の出演、安倍首相の居直り、内閣改造、などの話が、繰り返し、繰り返し、報道される。しかし、もう一度言うが、そこから得るものは何もない。テレビに出ているお馴染みの政治家や評論家、司会者などが口にする意見は、誰でも言える代物なのだ。毒にも薬にもならない。そのようなコメントを聞くのは時間つぶしでしかない。
その一方でインターネットを覗いてみると「表のメディア」では決して知る事のない情報が駆け巡っている。たとえばこういう情報である。
ニューヨーク・タイムズ紙のティム・ワイナー記者の近著でピューリッツアー賞受賞作、「灰の遺産、CIAの歴史」第12章の中に、「岸信介元首相は米国CIAの助けで日本の首相となり、CIAの金をもらって日本を対米に従属させた」という事が縷々書かれているという。岸元首相と米国のつながりについてはこれまでも断片的に紹介されてきたが、この書では更に具体的な事実が明らかにされているのだ。安倍首相は誇るべき祖父の名誉のためにも、「岸信介=CIAの犬」説はでっち上げであると証明し、ワイナー記者を名誉毀損で訴えるべきではないかと、この情報を提供しているブロガーは冷やかしている。
もう一つは最近めでたく参議院議員になった元サマワ先遣隊長、佐藤正久氏の、とんでも発言の発覚である。集団的自衛権の論議の中で、国民を騙して戦争状態をつくりだすつもりだったとTBSの報道の中で発言していたというのだ。このニュースはすでに削除されているらしいが、なんでも次のような発言を堂々と行っていたという。「・・・もしオランダ軍が攻撃を受ければ『情報収集の名目で現場に駆けつけて、あえて巻き込まれる』という状況をつくり出す事で、憲法に違反しない形で警護するつもりだった・・・巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況はつくれませんから・・・日本の法律で裁かれるのであれば、喜んで裁かれてやろうと・・・」
この発言は驚愕的だ。憲法違反を実行する事を堂々と述べる人間に国会議員の資格はない、とこのニュースを報じているブロガーは書いているが、おりしもテロ特措法延長が臨時国会の焦点となる。佐藤発言こそ野党は真っ先に取り上げなければ嘘である。
インターネットで流れる情報を仮に「裏のメディア」と呼ぶ事にする。インターネットで流れる情報はおびただしい。匿名情報や信憑性に欠ける情報も多い。しかし「表のメディア」では見られない良質な情報や、世界中の情報を網羅した一級の情報が、何気なく流されている。
「裏のメディア」で流される一級情報を、誰かが見つけて選別し、それをまとめて流すような事が出来ないものであろうか。それが「表のメディア」として、一般の国民に流されるようになったとき、おそらく今のテレビや新聞の役割はなくなるであろう。「表のメディア」はすべて娯楽番組だけになるであろう。マスコミでもてはやされているお馴染みの出演者の出番はあっという間に終る。それよりも何よりも為政者による情報操作ができなくなる。国民が覚醒する。世の中が一変するに違いない。のぞましい本来のメディアの姿がここにある。
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